No.231⌒★【横浜市磯子区】横浜磯子ブリリアシティ-1
【建築遺産のlog!】第231号
2019年1月12日
磯子区は横浜市の中でも華やかな中区、鎌倉時代(あるいはその前)から続く歴史がある金沢区、上大岡タウンを擁する港南区に囲まれた、まあ、ジミーな区です。
おしゃれな建物なんてほとんどなく、平べったい建物が続く下町。
商店街の浜マーケットなんて完全に昭和の香りがします。
ただ住むにはなかなか良くて、落ち着いた街並みと、北へ行けばみなとみらいへすぐ行け、渋滞もあまりない、いい街だと思います。
港の見える丘公園にならったのか、海の見える公園という名前の公園があります。
見えるのはヨットハーバーとその向こうには磯子火力発電所。磯子火力発電所は石炭火力の発電所で早くから環境問題に取り組んでいる発電所とのことです。
「海の見える公園」は港の見える丘公園と違っておしゃれ感は全くなくて、廃墟のようなコンクリート躯体の屋上に公園が乗っかっているだけの粗末なものです…。最初通りかかったとき、廃墟だと思っていました。屋上へ上ってみるとびっくり。ハーバーの景色がきれいな気持ちいい空間でした。
磯子駅の周辺から見上げると、丘の上には巨大なマンションが姿を見せています。
丘の下には暗く口を開いている、洞窟状の入り口。
マンションは東京建物のブリリアシティ、総戸数は1200戸を超える巨大建築群になっています。
入り口は宇宙船のようなこの通路を通って、SUICAで入場します(部外者の場合)。
入り口の自動改札機で、49円がSUICAから引かれ、その向こうのエレベーターで上に上がって行くともう一度自動改札機があり、そこでもまた1円がSUICAから抜き取られます…。
つまり往路50円が抜き取られて行くわけですが、このマンションに住んでいない丘の上の住人たちがこのエレベーターを使って丘の下にある磯子駅へ毎日通勤しようとすると、1か月で2000円を超える出費がかかってくるんですね。
2000円以上をかけて楽にエレベーターで行くか、斜路をがんばって往復するのか、
斜路が予想以上に急角度なだけに悩まされるところです。