No.166⌒★【函館市】プレーリーハウスと宗教建築たち
【建築遺産のlog!】第166号
2018年1月24日
プレーリーハウスとして名高い旧佐田邸は函館区公会堂の近くの住宅地の中にひっそりと建っています。
このプレーリーハウスは国の有形文化財に登録されています。
プレーリーハウスはフランク・ロイド・ライトの代表作として名高い住宅ですが(シカゴのロビー邸)、
函館のプレーリーハウスはそのライトの弟子の田上義也の設計によるものです。
ライトのプレーリーハウスの特徴は、軒や連続窓や外壁によって水平ラインが強調されていることで、
プレーリーというのはアメリカ中西部の、バイソンやプレーリードッグがいそうな大草原とか大平原とかの意味です。
それに比べてこの建物は。
草原に建つような開放感あふれる建物にはとても見えず。
1階は水平線を強調してるのに2階は逆に垂直線を強調している始末。
ほんとうにライトの弟子なんでしょうか…。
まだ、もう一人のライトの弟子、遠藤新設計の旧近藤邸(藤沢市)のほうが、プレーリーハウス感を出していると思います!
見たとおり、これでもかというほどの水平線の量(やり過ぎな気もするけど)。大草原に建っていてもおかしくないような横にすらっと長い邸宅(建ってるのは密集した市街地でした)。
大草原の横になびく強い風や、向こうに見える横一直線の地平線が目に浮かぶようです。
それで改めて函館のプレーリーハウスを眺めて見ても、「プレーリーハウス」と名付けた理由がよくわからないんです。
目に浮かぶのは日本の普通の住宅街です。
でも、住宅として単純にどちらが美しいかと言われれば、函館のプレーリーハウスの方かもしれません。
藤沢市のプレーリーハウスもどきはちょっと雑過ぎる感じがありました。
函館のプレーリーハウスは、日和茶房という名でかつてカフェをオープンしていましたが、閉店してしまって、さらに家は売りに出されていました(その後どうなったんだろう…)。
国有形文化財に登録されたおかげか、1億円ぐらいの値が付いていました。
函館区公会堂の近くには実にたくさんの宗教建築があります。
ハリストス正教会は、周りに建物が密集していないので、空がとても美しく見えました。
礼拝中のため入れず。
うしろにはたくさんの十字架が立っています。
煉瓦造、大正5年築で、重要文化財に指定されました。
カトリック元町教会。
右側の入り口から自由に入っていけます。
ここもたくさんの観光客が押し寄せていました。比較的入りやすい、観光向きの教会なんですね。
狭い敷地にひしめくように教会堂が建っています。
聖ヨハネ教会。
敷地を上から見ると、、十字の形をしている建物でした。
十字の3方は使われていないので、ただ十字の形にするためだけの無理やりな建物です。
昭和54年築のそんなに有り難くない新しめの建物。ここも何度も火災に遭い、今に至ります。
大谷派本願寺函館別院(東本願寺)。
明治40年の函館大火で焼失したあと、RC造で建て直されました。
まったくどれもこれも明治40年の大火で根こそぎ焼失しています。
他の耐火建築は比較的安価な煉瓦造で建て直されているのに対して、このお寺はRC造で建てられました。
ところで、
東本願寺より、東に行ったところにあるのが、西別院(西本願寺)。
東西逆なんですね…。見間違いかと思いました。
京都にある東西両本願寺の間の道を行くと、その先には京都御所があります(ちょっと外れてるけど)。
函館の東西本願寺の先には、赤レンガ倉庫もある、函館港があります!(五稜郭であってほしかった…)
東西本願寺の先には、その都市で最も重要なものが来て、東西本願寺は門のような役割を果たしているのではないか、と考えています。
RC造で建てたお陰で、大建築。屋根も広大で、飛び移れそうなほど近くで屋根を見ることができます。
★auraの子育て日記
ベビーマッサージの体験会に行ってきました(パパ限定の)
20組ぐらいのパパと子が一同に介してマッサージを行います。
パパ限定のはずなのに、みんなママと一緒に来てますが…(*´д`)
どんだけへたれパパばっかりなんだ、ここは。
ベビーマッサージというと、
マッサージされて気持ちよさそうにニコニコする我が子、そのあとうとうとしたりして…かわいい姿を想像して行くじゃないですか。
でも、最初からほぼ最後まで大泣きしていました…。
インストラクターは、「赤ちゃんは気持ちいい時も泣きますからね。喜怒哀楽、すべて泣いて表現するんですよー」なんて言ってたけど
どう考えても気持ちよくて泣いてないだろう、この感じは…(*ŏωŏ*)この泣き方は、どこから見ても、「哀」。
周りの子は楽しそうにマッサージを受けているのになぜ、うちの子だけ泣き続けてるんだろう、と思ってたら、
この前、アンパンマンミュージアムに行ってわかりました。
アンパンマンミュージアムに着いてすぐに不穏に泣き始める我が子…。
ミュージアム内は楽しげな音楽が鳴り響き、狭いスペースにたくさんの人が群がっていました。
そうです。ただ、単純に音楽の騒音がある人混みが嫌いなだけのようです(親に似て)。
親子で原宿に行く日は来なさそうですね。