No.37⌒★だるま料理店と看板建築の【小田原市】
地図を見ると分かりますが、国府津から東は山地、国府津から西は平地になっていて、国府津から事実上、小田原の始まりになります。
ただ、国府津駅は山を出切っていない、微妙なところにあるので、
そのせいで駅の北側は山、南側は海に挟まれた、あまり発展を見込めない立地にあります。
うーん…。
一見して何がどう文化財クラスなのか、よくわかりません。
斜めから見たら何かあるかと思いきや、特に何もなし。
文化庁の解説文には、「木造であるが,外壁はモルタルで洋風石造建築を模しており,隅の円柱,窓周り,軒部等に特徴的な意匠を備えている。」とあります。
つまり、構造はともかく、建物表面の看板建築のようなものを評価しているんですね。
近くにあったこれも、これも、看板建築ですが。
どれも、いちおう「洋風石造を模した木造」ですが、これらも有形文化財に登録されるかもしれないんでしょうか。
もし、
文化財登録するなら解説文は、さっきの建物と同じ文言をコピペで大丈夫です(^^)。
まあとにもかくにも、ここは小田原に入る入り口の町として昔は栄えていたんですね。
この店舗だった建物も、
この石蔵も、有形文化財でした。
この商店街は、急速に衰退している雰囲気なので、文化財として保護しないとどんどんと壊されていくことになりかねません。
どれも「美しさ」はあまりないものの、「歴史」を伝えるためには必要な制度だと思います。
上の石蔵は、木の構造体の外に石を積み上げた木骨石造。
それだけでは壊れるのか、石組のさらに外側に鉄材で補強してあるのがまたデザインの特徴になっています。
◎長谷川家住宅主屋・石蔵(国登録有形文化財)
国登録有形文化財(21~23件目/10715件) 神奈川県(6~8件目/210件)
小田原の有名な料理店、だるま料理店に行ってきました。
小田原駅から徒歩10分。
正面玄関には立派な唐破風が付いています。
初めて見ましたが、上についているのは比翼入母屋造”風”の二つの三角屋根の建物らしいです。
入母屋造を二つ合わせて比翼に見せた屋根。
比翼とは、①二羽の鳥が互いにそのつばさを並べること②比翼の鳥の略。
比翼の鳥とは、
雌雄の鳥がそれぞれ目と翼をひとつずつ持っていて、二羽が一体になって空を飛び回る中国の空想上の鳥のことらしいです。
長くなりましたが、その比翼のように見える屋根ということです。
この料理店も、二階が会席料理の高貴な方々専用、下は一般庶民の料理店になっています。
だるま様に見守られながら中へ入って行きます。
高貴な方々は、ここではなくて、右の方に入り口がありますよ。
店内は簡素な折り上げ格天井になっていました。
照明が千鳥配置になっています。
かなり気楽に入れる雰囲気の店で、
11時半にもなると、満席になりました。
味は、
味は、
鎌倉の檑亭の勝ちー!( ノД`)
まあ、食堂の味、という感じですね。
料理の見た目も、店内の雰囲気も。
値段だけは、かなりのものがあります。(2000円)
(あくまで個人の感想です)
↑Winner
◎だるま料理店主屋(国登録有形文化財)
年代:1926年大正15年
構造:木造2階建、銅板一部瓦葺
国登録有形文化財(24件目/10715件) 神奈川県(9件目/210件)