No.28⌒★横浜港を取り巻く船たち2へリ空母いずも大さん橋
ある日。
いつもの大さん橋が…
軍港になっていました(´∀`)
大さん橋にいつも通っていると、いろんな船がやってきて、横浜市民を楽しませてくれます。
何もいなくて、ただ海を眺めるだけになる時も多いです。
客船はターミナル入出港情報によると、ひと月に10~20隻ぐらいやってくるので月に半分ぐらいは何もいない日があることになりますね。
(いつもいる船、レストラン船ロイヤルウイングは除く)
その合間の、ごくまれに軍船やら消防船やら珍しい船がやってきます。
この日泊まっていた護衛艦いずもには、乗船することができるようなので、乗ってみましょう。
長い長い何百mかの列ができていますが、意外とスムーズに動いてくれます。
簡単な荷物検査を受けて乗り込みます。
岸壁から格納庫へ、優しい自衛官の挨拶を受けながら乗り込むと、
上から、
巨大エレベーターが降りてきました!拍手が起こります。
普段はヘリコプターが運ばれていくエレベーターですね。
一気にたくさんの人を乗せることができるので、スムーズに列がはけて行きます。
上から道路陥没するように下って行くエレベーターも見ものです。
見て分かるように、外に完全に露出しているので、この日は軽く雨が降ってたんですが、下へ滝のように雨水が流れ込んでいました。
潮混じりの雨水で、船がすぐに傷みそうで、メンテナンスは大変だと思います。
三菱製のSH-60K(シーホーク?)が翼を休めていました。
母艦のヘリ空母護衛艦いずも自体は、戦闘能力や探知能力はあまりないですが、このヘリコプターは対潜能力に非常に優れています。
ヘリコプターや、その他護衛艦に守られて初めて機能する船なので、この艦載ヘリコプターやイージス艦などの護衛艦隊が欠かせません。
とても広い甲板ですが、断じて空母ではない!と政府は言い張っています。
空母護衛艦いずもは、全長248m。これは、第二次大戦中の空母加賀(全長238m)より少し大きいぐらいです。
しかし、アメリカのニミッツ級の空母で330m、中国がウクライナから購入した空母ヴァリャーグでも300m超なので少し小さめです。
ゼロ戦なら空母加賀からでも発着艦できたかもしれませんが、今の戦闘機が発着するには、この50m以上の差は大きいでしょう。
戦闘機の発着は、できるかできないか、を問われるとできなくもないようですが、現実的ではなさそうです。
巨大な格納庫には14機のヘリコプターを格納することができます。
スプリンクラーが大量に設置されている他、点灯していない謎の赤い蛍光灯やら、非常用照明らしきものやら、非常時対応がしっかりしてありそうな部屋です。
護衛艦いずもの反対側の岸壁には客船ぱしふぃっくびいなすが停泊していました。
就航1998年、総トン数約26000トン、旅客定員620名で飛鳥Ⅱよりもかなり小さな船体です。
護衛艦いずもと比べてもかなり小さく見えます。
4万円ぐらいのワンナイトクルーズから、やはり800万円ぐらいの40日間の南の島クルーズまで、たくさんのプランがあります!
ところで、毎日毎日海しか見えない退屈そうな船の上ではみなさん何をされているんでしょうね。
ぱしふぃっくびいなすHPの「船上でのすごし方」というページを見ると、
朝「朝日が昇る前にモーニングウォークでひと汗流しましょう」から始まり、
昼「ウノやダーツなどのゲームや、社交ダンス、パットゴルフなど、身体を動かすイベントなどたくさんのメニューが揃ってます」
夜「ディナーのあとのお楽しみはエンターテイメントショ―。ダンスを楽しむために、メインラウンジへ」
などの普段の生活では全くしないことが列挙してあり、
あとはひたすら、
ただひたすら、
モーニングウォークの後の「ひと汗流したあとは、香り高いコーヒーで一息」、和食洋食から選べる朝食、朝食後は海を眺めながらの紅茶タイム、日替わり豪華昼食、アフタヌーンティでスイーツタイム、そして何と言ってもフルコースディナー!と食べて飲んで食べて食べまくる生活を送るようです(´Д`)
ぱしふぃっくびいなす号はこのあと、港側のダンスミュージックの演奏の中、日本一周の旅へ航海に出て行きました。
ぼくなら、太って帰ってきますね、きっと…
夜の護衛艦いずもはシンプルな照明で彩っていました。
2,3日停泊したあと、この船もどこかへ旅立って行きました。