建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.108⌒★白石とアテネ【白石市】

阿梅姫のお墓がある当信寺の裏には、

f:id:aurakei:20170621211443j:plain

変わった形のトイレがある公園がありますが、

さらに向こうには、

 

f:id:aurakei:20170621211625j:plain

塀もない、いまどきオープンな小学校があります。

1997年の(日本建設業連合会の)BCS賞受賞の小学校、白石第二小学校。

BCS賞は、建築主・設計者・施工者の三者の協力により生み出された優秀な建物を賞するもので、

BはBuilding Owner、建築主のことかな?

CはConstruction、施工でしょうか。

Sは…設計(;´Д`)?…日本語?

語源は謎ですが、何かしら優秀な建物です。

設計は建築家芦原義信の息子の芦原太郎と北山恒によるもので、

1996年竣工しました。

 

f:id:aurakei:20170621213259j:plain

雪が降っても雨が降っても使える半屋外の一階の通路(兼遊び場)。

夏の暑い日も涼しく外で過ごせそうな気もします。

このあたりの地域は夏はフェーン現象で暑くなり、

冬は吾妻おろしが吹き荒れて、豪雪は降らないものの寒い気候なので、

三方が壁で囲われた外部廊下は有効的なのかもしれません。

 

f:id:aurakei:20170623195138j:plain

校舎から繋がっている多目的スペースの棟も変わった形。

山形の屋根で雪を落としつつ光だけはトップライトで確保するんですね。

多目的スペースは数列、こういう棟が連なっていて、全校生徒が同時に利用することもできそうな規模です。

 

f:id:aurakei:20170623201235j:plain

とにかく、広い小学校なのです。

 

白石城から、右方面へ。延命寺を越えた先。

f:id:aurakei:20170623202129j:plain

白石市の情報センター・アテネがあります。

f:id:aurakei:20170623202528j:plain

なかなかの突き出しっぷり。

設計はUPM八束はじめ氏です。

f:id:aurakei:20170614062933j:plain

f:id:aurakei:20170126210203j:plain

人はなぜ、こういう建物を造るのでしょうか。

(上:白石市アテネ 中:川口市ますいいハウス 下:千葉市ホキ美術館)

 

f:id:aurakei:20170623205622j:plain

どれもこれもミサイルの発射台のような形をしています。

これらの建物は、男のロマンなのかもしれません。

ちなみに上は横浜港大さん橋に最近やってきた地対空誘導弾ミサイルPAC3の画像です。

f:id:aurakei:20170623205817j:plain

横には護衛艦たかみな ………たかみなが停泊していました。

あっ、何度も間違えてしまう……護衛艦たかなみです。

 

f:id:aurakei:20170623203506j:plain

アテネの裏の玄関もすこし張り出してます…(*‘∀‘)

 

情報センター・アテネアテネと同じ緯度にあるから名前がアテネだそうです。

白石市は北緯38度0分、アテネ市は北緯37度58分……わずか2分差

緯度が1分違うと1.85㎞違うそうなので、1.85㎞×2⁼3.7㎞しか離れていません。3.7㎞ならまだきっと白石市内ですね。

 

どちらかというと南国のイメージがあるアテネと、どちらかというと北国のイメージのある白石市が同じだとは思えませんが、それでもアテネでは雪が降ることもあるそうです。

東京都は、

地中海に浮かぶ楽園クレタ島や、暑いときは40度を超えるテヘランなんかと同じぐらいの緯度なんですね…(;´Д`)どうりで暑いわけだ。

 

アテネの中に入ると、劇場のような大階段があって、

そこでは白石キッズがふたり、夢中でカードゲームに興じていたので写真は撮らずにさっと帰りました…。