No.39⌒★函館の複合的蔦屋書店【函館市】
函館の冬の夜はとても寒いです。
風もびゅーびゅー吹いて、旅行者を苦しめます。
そんな中、蔦屋書店函館店へ向かいましたが、立地が悪くて、公共交通機関で行こうとする人には辛い場所かもしれません。
まず、函館駅へ降り立ったら、
(函館駅までは自力で行ってね)
歩いて5分の「棒二森屋」デパート前のバス停でバスに乗り込みます。
(棒二森屋のバス停側には、入口入ってすぐのところにベンチがあって、ぬくぬくと待つことができます)
棒二森屋は、函館が生んだ建築家、明石信道が設計しました。
そう言われれば変わったデザインをしていて、
道沿いギリギリに戦艦みたいな形の大壁を立ち上げる、原広司流の建築にも見えました。
そこからバスに乗りましたが、蔦屋書店から1㎞南にあるバス停にまでしか行きつけませんでした(昭和営業所行)。
函館はバスが入り組んでいて、ものすごく分かりづらいですね。
というわけで行き方は観光案内所で聞きましょう(。・ω・)ノ(結局丸投げ)
終点の昭和営業所バス停から極寒の道を歩くこと1㎞、やっとツタヤに到着します。
蔦屋といいながら、複合店舗のモールのような雰囲気もある、店内。
1階は本を中心とするエリアで、
それに加えて文具店や、
スタバや、
化粧品や、
登山グッズの店があり、
2階は主にレンタルショップ・CD販売を中心とするエリアで、
それに加えてレストランや、
カードゲームのショップ
などがありました。
充実するキッズスペース。
キッズスペースの周りはキッズ関連の本、ママが読みたい本のコーナーが集合していました。
この辺りの配置はよく考えられていて、力の入れようがわかります。
窓際の本棚は天井までの大本棚ですが、上の方は届くはずもなく、インテリア兼本棚という位置づけです。
こども大学のコーナーやキッズしかくぐれない通路。
こども大学の意味はよくわからないものの、
まあ、何となく言わんとすることは分かる気がします。
暖炉が棚に囲まれた中央にあって、ベンチに座って火を見ながら、のんびりすることもできそうです。
暖炉は料理の本・キッチングッズ、暮らしのコーナーに囲まれていました。
暖炉は暖かい家庭の象徴として鎮座し、そこにキッチン、掃除、お風呂などのグッズと結びついていきます。
稲荷神社の鳥居みたいな、永遠に続くきそうな本棚の門。
門の上の本は、届かないのでほとんど意味がないように思えますが、本に囲まれている感じがあり、好ましいデザインです。
本棚の照明もとても美しいですね。
レストランのふーすーは2階にあります。
ここも料理本などで囲まれています。
そこでは、パイ包みのスープを食べました。
ふーすーの店内。ゆったりすることができるお店です。
買い物で疲れたあとに行くといいですね。
おとなアート!
ここは、アダルトな、、
、、人たちが好きそうなレトロなカメラなどなどを売るコーナーでした。
蔦屋書店は、組織系の設計事務所の梓設計による設計。
組織系設計事務所は、日建設計を筆頭に、NTTファシリティーズ、日本設計などと続いて、梓設計は10位に入るぐらいの規模の設計事務所ですが、いずれにせよ巨大設計事務所であることに変わりはありません。
空港のほとんどに関わっている、ということに誇りを持っているらしい梓設計です。
ただ、組織系設計事務所の宿命として、設計しても名前があまり前に出てこない、というところがありますね。
梓設計なんぞ、誰も知らないかもしれません。実績は多いのに…
蔦屋書店函館の竣工は2013年11月。
全体的に楽しんで設計をしている感じがして、また行きたくなる店舗でした。