No.170⌒★【逗子市】まんだら堂ウォーキング。名越切通、やぐら群、石切り場
【建築遺産のlog!】第170号
2018年2月13日
まんだら堂
…心霊スポットとして名高い恐怖のやぐら群…(;´Д`)
やぐらとは、洞窟に埋葬された墳墓で鎌倉独特のものです。
そのやぐら群では、鎌倉時代の武士の霊が現れ、時には足音が追いかけてくるそうです…。
まんだら堂はあまりに恐怖スポットなので、期間限定でしか開堂していません……もとい、保存管理の都合上、期間限定でしか、開堂していません。
しかし、恐怖スポットであることは確か。…らしいんですが、霊に関しては感じたこともないので、気にせず行ってみます(*‘∀‘)(霊なんてほんとにいるのー?)
パンフレットによると、
①JR逗子駅バスのりば6番
亀が岡団地循環 緑ヶ丘入口 下車 徒歩8分
亀が岡団地北 下車 徒歩5分
②JR鎌倉駅バスのりば3番
緑ヶ丘入口行き 緑ヶ丘入口 下車 徒歩8分
から行けるそうなので、逗子駅からバスで行ってみます。鎌倉駅より逗子駅の方が、観光客が少ないので、バスも乗りやすいからいいですね。
逗子駅の駅前は広いバス乗り場が広がっています。
バスを降りて小さく書いてある案内に従って進んでいくと、階段が現れます。
金網に石を敷き詰めた地盤補強材を蛇篭(じゃかご)とか、ふとんかごとか言いますが、蛇篭擁壁の階段を上って行きます。
登って行った先は、T字路になっていますが、とりあえず右に進みましょう。(亀ヶ岡団地から来た場合は一本道なのでまっすぐ)
右に進むと、国指定史跡の名越切通にたどり着きます。
鎌倉は山々に囲まれて閉じた町で、
鎌倉時代は首都の防衛のために行き来できる場所をしぼり、こうした少数の切通しなどを通って外部と行き来していました。
鎌倉市内から、名越切通を通って三浦半島や現在の横浜市金沢区の方へ抜けていたと思われます。
切通の上の方には、切通を俯瞰できるように展望台が設けられています。
今の路面から少し掘ったところに、江戸時代の道が眠っていて、鎌倉時代の道の高さは逆に今よりも高かったかもしれないけど分からない、という旨の案内板が立っていました。
鎌倉人たちは案外、この展望台くらいの高さの道を歩いていたのかもしれないのです。
先ほどのT字路に戻って、こんどは左へ行くと、少し険しい道を歩いたあと、まんだら堂が現れます。
まんだら堂には何人かの職員(ボランティア?)のおじさんたちがいてパンレットを配っているので、霊を怖れている方も安心です。
そしてすぐに眼前に現れるまんだら堂。今までたくさんやぐら群を見てきましたが、これほど大規模なものは初めてです!
なぜまんだら堂というんだろうと思ってましたが、
まんだら絵図の楼閣のように建てられているからでしょうか。
穴のひとつひとつには五輪塔がたくさん納められています。(その右側の大きな石は顔?(;´Д`))
五輪塔は後の時代の人が追加の法要で納める場合もあるので、複数立っているからといって、複数人が埋葬されているとは限らない、とどこかのやぐらで聞いた気がします。
案内板には、斬首されたと見られる骨が見つかっていますが、殺した敵の埋葬地だったのか何なのか、判然としないそうです。
ただ、昼間に行くと、おじさんたちがたくさんいてのんびりと案内をしてくれるし、古い墓地だからと言ってあまり怖い雰囲気はありません。
夜は、怖いでしょうねそりゃ…。子供が落ちて死んだという古井戸も近くにあるそうです。
奥の方にも、ずーっと続いていて、かなり広い墓地だったようです。
ここにも展望台があって、上から眺めることができます。
やぐら群はこの先の左奥までずっと続いています。
まんだら堂を出て、さらに進むとまだ名越切通が続いていました。
鎌倉は岩だらけの山で守られていたんですね。
登ったと思ったら下ったり、岩を削るのが大変だからか岩なりに道が続いています。
途中、鎌倉にたくさんいる台湾リスに今日も遭遇。
鎌倉に1日居れば、少なくとも1回は見ることができます。
ずんずん進むとお猿畠の大切岸と呼ばれる、鎌倉時代あたりの石切り場が波のような景観を生み出しています。
プリンをスプーンですくうように、ずいぶん滑らかに切り取れるものですね。
鎌倉の人たちはたくさん岩を削って行きました…。
★auraの子育て日記(生後6か月弱)
最近は、娘はベビーカーに乗ってすぐに寝ます!
乗って歩き始めた瞬間に横を向いて、目を半ば閉じて眠りにつこうとします。
家を出てすぐに寝て、目的地に着いたら起きて、また外に出たら寝る毎日。
まるで、家から目的地までの道のりには私には見るべきものは何もないわ。とでも思っているかのようです。
あるいは、目的地では眠れないことがわかっているから、移動中にたくさん寝てやろうという打算かもしれません。
あるいは、ベビーカーに乗ると歩いていく方向によって太陽がぎらぎらしてまぶしいから最初から目をつぶって寝ていた方が安心だ、という知恵かもしれません。(ベビーカーにとって太陽は天敵です)
…そのような理由だったら末恐ろしい子供です。
ベビーカーに初めて乗った頃、街路樹も電柱も塀も周りの世界全てにびっくりしていたあの頃が懐かしいです。まだ6か月児だけど…。