No.11⌒★甲府の善光寺とその周辺の建物たち
甲府市へ来ています。
甲府市は、富士山の麓の上九一色村の一部を取り込んでしまった影響などで、南北に非常に長い市域で、40㎞ぐらいの長さがあり、
ひょろひょろとしたさつま芋みたいな形をしています(東西は10㎞もないぐらい)。
某悪徳教団のせいで 「上九一色」 というブランドがガタガタに傷つけられて、もはや甲府市ぐらいしか引き取ることができなかったんでしょうか。
そう思うほど、甲府市は不自然な形になっています。
★
甲府市の玄関口の酒折駅には、箱根駅伝でケニア人留学生を使って少しずるい山梨学院大学がありますね。
建物が大きすぎてなかなか全貌が撮れませんが、伊東豊雄氏設計のリベラルアーツ学部棟。
ヨーロッパ住宅によくありそうな色使いの建物たち。サッシ枠が黒で、しっかりと表情付けをされています。
ところで、「リベラルアーツ学部」とは、
リベラルアーツとして総括されるあらゆる学問分野を教育研究するために大学に設置される学部、だそうです。(;´・ω・)
それでもって「リベラルアーツ」とは、
人が持つ必要がある基本と見なされた、文法学・修辞学・論理学の3学、および算術・幾何・天文学・音楽の4科のこと、だそうです(;´・ω・)
かっこいい名前を付けてるけど、基礎学部…ということかな。なんの学部なんでしょう…。
◎山梨学院大学リベラルアーツ学部
設計:伊東豊雄
創設:2015年4月
★★
酒折駅には極太麺のいわゆる「吉田のうどん」のお店があります。吉田うどんではなくて吉田のうどんらしいです。
山梨県では「ほうとう」と「吉田のうどん」で人気が二分されているうどん系料理です。
ただ。
天ぷらがいくらなんでも大きすぎて、
なかなか箸で切れないし、
切れない天ぷらと格闘中に切れ端や汁が机に飛んで汚いし、
太過ぎるうどんで半分も食べないうちからお腹いっぱいになるし、
塩味が濃過ぎて舌がしびれるし、さんざん苦労して食べました…。
ほうとうの方が好きかな…。
★★★
西へ西へ進み、全身ねずみ色の石川家住宅の辺りから、北へ向かいます。(市指定文化財)
しばらく進むとあるのが、甲斐の善光寺。
甲斐の善光寺は、川中島合戦で長野市の善光寺が焼失してもいいように、武田信玄がここに遷したのが始まりと書いてあります。
確かに、川中島古戦場は善光寺のある長野市の南の方にあり、武田軍が勝ったら上杉軍の敗残兵が善光寺あたりに火を付けて逃げていくかもしれませんね!
そんなこんなでまんまと本拠甲斐に善光寺を手に入れた武田氏ですが、後の滅亡により→尾張へ遷され→遠江へ遷され→京へ遷されと旅をした挙句、ご本尊は結局元の信濃に帰って行ってしまいました。
今いるのは新たに本尊とされた前立仏です。
ちなみにこの山門は重要文化財。
立派な本堂(金堂)も重要文化財です。
松の木が非常に美しい境内です。
金堂は橦木造といい、屋根の形がT字形をしている変わった造りです。
橦木とは、寺で鉦などを叩く金づちみたいな形のT字形のばちを言うようですが、丁字造とかではなく、橦木造というところは寺社建築っぽいですね。
航空画像では良く分かる、屋根が丁字の形をした橦木造り!
善光寺は見た目よりも随分奥に深い建物になっています。
中に入ると多数の信者を受け入れるためかかなり広い堂内になっています。奥へ奥へと広いお堂だからできることですね。
竣工:1767年明和4年
構造:楼門・入母屋造・銅板葺
竣工:1789年寛政元年
構造:撞木造・軒唐破風付・銅板葺