No.84⌒★浅間大社池と長屋門【富士宮市】湧玉池・SAKUYAダイニング
浅間大社の隣には、
湧玉池
が広がっています。
止む気配のない、本降りの雨が湧玉池を打ち付けています。
湧玉池は、特別天然記念物。
国指定天然記念物の中の、特に重要な天然記念物なのです。
「名勝」としての指定ではないので、景観を楽しむ、というよりもその自然そのものに対する指定であると思います。
湧玉池の、「玉」は美しいというような意味でしょうね。
美しい水が湧く池です。
湧玉池に注ぎ込む水は、その北にある大宮溶岩の間から湧き出した富士山の伏流水です。
水汲み場では水は自由に汲めますが、煮沸しない飲用はやめたほうがいいようですね。
昔から、富士山登山者がここで禊ぎをしていた、という歴史もあり、特別天然記念物に指定されたものだと思います。(今でも「禊ぎ場」と書いてあります)
富士山の、伏流水が湧く池や湖は、このあたりにはたくさんあります。
その中で、ここだけが特別天然記念物に指定されました。
富士五湖も、柿田川湧水群も、富士山の湧水発祥で、その湧水の数は100を超えるそうです。
雨が降っているので、水質がいいのか悪いのかは分かりませんが…(´Д`)。
絶滅の危機にあるという、藻のバイカモもあるそうです。
鳩が水浴びしたくなるようなきれいな水ではあるようですね。
この寒い中で…よくもまあ…
浅間大社から歩いて3分ぐらいのところには、武家屋敷だった長屋門が建っています。
長屋門の中には入ることもできますね。
よく保存されていますが、資料が多すぎるのが難点。
ここは、「歴史の館」という資料館として機能しています。(無料)
長屋門の真裏には、
SAKUYA長屋門ダイニング
の建物が新築されています。
ダイニング棟は、長屋門との関係を考え、高さや位置、壁材や屋根の曲率などを決めています。
長屋門が茶色だから新築棟も茶色!というような単純な決め方ではないようですね。
正面から見た時に新棟が見えないように、とか長屋門裏に光が十分に届くように、とか真横から見た時に長屋門が美しく見えるような新築棟の形、とかなんですかね。
建物と建物の間には庭園を挟んでいて、新たな味わいのある空間になっています。
さて、その長屋門裏にある、
SAKUYA長屋門ダイニング
は、ビュッフェスタイルのお店になっていて、
昼は1780円、夜は1980円で入ることができます。
雨で寒かったので、富士宮市には人の姿がほとんどなかったんですが、SAKUYAダイニングだけ人で溢れていました。
OPEN後、10分で満席。
満席すぎてスタッフが忙しくてアルコールメニューを頼みづらいのが難点です。
もし行くなら、予約するか、OPEN直後に行くか、名前を書いて長屋門でも見ながらゆっくり待つといいでしょう。
SAKUYA長屋門ダイニングは、地産地消レストランを謳っていて、素材が良さそうな食べ物がたくさん並んでいました。
寒い寒い富士宮市にも、ここだけには温かみがありました。