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建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.47⌒★栃木市事始め。カフェに改装された関根家住宅【栃木市】

まずは栃木市について紹介しましょう。

栃木市は人口が約16万人。

日光例幣使街道宿場町のひとつで、起点の高崎市倉賀野宿から数えて13番目の宿場町でした。

例幣使とは天皇の命により、布や酒みたいなものを奉献するために派遣された使節のことです。

京都から出発して真っすぐ東へ、中山道を通って高崎に入り、そこから日光例幣使街道で日光まで奉納物を届けに行ったんですね。

1年に1回。

わざわざ。

あんな山奥まで。

栃木駅周辺は、まだその宿場町の面影が色濃く残った町だと思います。

 

栃木市へ行くには、JR小山駅からJR両毛線に乗って行くか、浅草あたりから東武日光線で行きましょう。

このあたりの東武線の入り組み具合は激しくて、

JR両毛線栃木駅の次の主要駅は佐野駅ですが、ここへは東武佐野線で行けます。

さらに次のJR足利駅へは、東武伊勢崎線足利市駅)で。

次のJR桐生駅へは、東武桐生線わたらせ渓谷鉄道乗り換え桐生駅下車)で。

次のJR伊勢崎駅へは、東武伊勢崎線で着くことでしょう( ´∀` )。

行く都市によって、使う東武線が違うのでなかなか覚えられないのです。

両毛線で行くことにすれば、どの都市も全部小山駅乗り換え、と覚えればOKです。

 

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栃木市は町を貫くように川が流れていて、舟運が盛んでした。

昔は川は高速道路。それで巨万の富を築いていったのです。

その舟たちはいったいどこへ行くのかというと、

川をどんどん南下して渡良瀬川から利根川へ入り、そこから江戸川へ分岐して江戸へ出ていけたんですね。

 

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右側の商家が五十畑荒物店、左の洋風の建物が旧関根家住宅で、共に国登録有形文化財です。

五十畑(いかはた)荒物店は土蔵、平入りの商店。

今でも「荒物」のほうきなどを売っている現役荒物店です。

 

関根家住宅の洋館の方は、こちらも現役で使われていて、最近、食堂(カフェ?)として再出発しました。

1922年に建てられたとは思えないほどきれいな外観を保っています。

王冠のようなパラペットと、完全左右対称の外観。

鉄筋コンクリート造の煉瓦張り(小口積み)、の建物です。

 

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古いものと新しいものが混ざる店内。部屋の中に部屋があります。

 

昔、煙草卸売商だったらしく、それにちなんだ部屋なんだと思いますが、

今はその部屋のまま調理場として使っていました。

 

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カレーを頼むと、まずスープが出てきて

 

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そしてカレーが出てきます。

なかなかおいしそうなカレーです。野菜は近くの農家の野菜だそうです。

値段は、1000円だったか、1200円だったか…。

 

どちらかというとカフェに重点が置かれているようで、昼よりも3時頃の方が賑わっていました。 

 

このお店は2016年の12月頃オープンしたようですが、

2017年2月には2階にショップ、そして奥にも店舗スペースを広げる計画のようです。

旧関根家住宅(現:パーラートチギ)の有形文化財登録数は3件。道から見えるのは洋風の1軒。

つまり見えない2軒の建物が、うなぎの寝床状に奥に連なっているのです。(そのため奥へ奥へ店は広げ放題)

 

道の右の橙色の建物が関根家住宅と五十畑荒物店です。

下の五十畑荒物店なんて、裏に何軒連なっているんでしょう…。