No.69⌒★大室公園の大室古墳群【前橋市】
前橋駅から、1日にたった4本しか出ていない大室公園行きの、
サスペンションがいまいちのためやたら酔うバスにゆられて40~50分、
大室公園へ向かいます。
着くころには、気持ち悪さでふらふらです。
本来、ここへは公共交通機関で来るところじゃないんでしょうね。(1日4本しかないバス、最寄り駅まで徒歩で1時間)
群馬県は自動車を中心に作られた県なのです。
大室公園は、五料沼という沼がある広い公園で、
多くの古墳群を中心に整備された歴史公園となっています。
東京では風はおだやかだったのに、さすが群馬県だけあって、ここではからっ風がうねるように吹いています。
再現されたという帆立型貝塚が広場に立っていました。
全長37m、幅39mの正円形に近い2段の古墳が立っていた、とこの案内板には書かれています。
今日はあまりの寒さに上州キッズたちも全く姿を見かけませんが、遊び場として使われているようですね。
無数に人道が築かれて、いいように使われています。
こちらは、本物の古墳。国指定史跡の小二子古墳(しょうふたごこふん)
前方後円墳で、全長は38m。
「前方」には人や馬の埴輪が、
「後円」には太刀や盾などの武器の埴輪が、
古墳を取り囲んでいたようで、現在でも復元された埴輪によって取り囲まれています。
前方の人や馬たち。
手前の右手を挙げた人が農夫、その向こうの胸を反らせている人が武士、一番向こうのひときわ高い人が盛装した人だということです。
必ずしも、墳墓を守護する人たちだけではないのです。偉い人から、働く人まで。ここではムラが築かれているようです。
後円の武器置き場。
右側のミサイルが地面に突き刺さったようなのは靫(うつぼ・弓入れ)、その左は太刀?、その左は弓を射る時に左手に巻く鞆(とも)、その左はまた太刀?、後ろの屋根があるのは家、だとのことです。
こちらは、大室古墳群最大の中二子古墳で同じく前方後円墳、全長111mです。
どんな人が埋葬されていたのかは、発掘で何も発見できなかったため分からないということです。
このあたりでは有名なさきたま古墳群の古墳の大きさにも匹敵するものなので、かなり強大な首長だったようです。
……と、このように大室古墳群には何基もの古墳がたくさん散らばって築造されています。
このあたりの木にはヤドリギがたくさん付いています。
木に寄生する木、ヤドリギ。
キレンジャクという鳥などによって種子が運ばれ、発芽しますが、
春になると、キレンジャクがこの木に群れをなして集まるため、鳥愛好家たちもカメラを持って群れを成して集まってくるそうです
(´ω`*)。