No.49⌒★時宗の総本山遊行寺【藤沢市】
藤沢駅へやってきました。
藤沢駅には改札を出てすぐのJR施設内に、朝(AM7〜)から飲めるバーがあって飲みたい気持ちを抑えるのにいつも苦労します。
幸いなことに見かけた時はいつも満席なので入らずに済みますが、空席だと瞬く間に入って呑んでしまうことでしょう(藤沢の改札は危険)。
…という素晴らしい駅、藤沢駅からは北に700m歩いて(もしくはバス)行くと、遊行寺があります。
時宗と言えば、
一遍(上人)。
一遍と言えば、
踊り念仏!
時宗=一遍=踊り念仏が試験に出るポイントでした(そして一切出なかった)。
育鵬社版「中学校新しい日本の歴史」によると、
「平安時代末から続いた社会不安は、人々の極楽浄土へのあこがれを強めました。」
とあり、さらに浄土宗、浄土真宗、時宗、日蓮宗、臨済宗、曹洞宗の鎌倉時代の6宗教の説明に入ります。
時宗の一遍とか、日蓮宗の日蓮は、全く試験に出ませんでしたね。簡単すぎて。
出るのはたいてい臨済宗の栄西や曹洞宗の道元などの覚えにくい間違えやすい登場人物たちだったのです。
念仏を唱えれば極楽浄土に行けるという浄土宗。
題目を唱えれば救われるという日蓮宗。
そんな中で、踊りながら南無阿弥陀仏を唱え極楽浄土に行こうという時宗も生まれました。
念仏を唱えるだけで、題目を唱えるだけで、浄土に行ける、という庶民にも分かりやすい宗教が出てきた時代なのです。
梅の花が咲き始めている、遊行寺(1月初旬)。
一遍の別名が遊行上人。
遊行とは、僧侶が諸国を巡り歩くことを言い、実際に一遍は諸国を巡り歩き、その挙句に過労で亡くなりました。
遊びに行ってたわけではないんですね…。
遊行寺には計10もの国登録有形文化財があり、写真に見えるのはその一つの御番方です。
小ぶりな唐破風と千鳥破風の玄関。
放生池と、信徒会館。
寺の境内には、仮設レベルの小屋があって、土日のお昼だけカフェとしてオープンしています。
雨の日は休み、と書かれている、やる気の感じられないカフェです。
騒がしい店内。
床は石+土。
壁はビニールと簾。
屋根は波板屋根(ポリカーボネート製の透けるやつ)。
この店の断熱性はゼロに近いですが、盛大に石油ヒーターと石油ストーブが炊かれていて、どこよりも暖かいです!
夏は直射日光でさぞかし暑いことでしょう。冬は天国です。
何てことのないふつうのうどんが出てきました。
暖房とうどんで急速に暖まります。