建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.19⌒★妹島王国の日立市

特急ときわで上野から1時間40分、2600円ぐらいかかって日立へやってきました。

福島県いわきまで行くのが、特急「ひたち」。

茨城県の高萩や勝田行きになるのが特急「ときわ」になると思ったんですが、ときわ83号だけはなぜかいわきまで行ってしまいます。

 

つまり、ひたち(常陸)を通って、いわき(磐城)まで行くのが、特急ひたち。

ひたち(常陸)の高萩や勝田、いわき(磐城)のいわき市まで行くのが特急ときわ(常陸+磐城の造語)なんですね…。

なんだか複雑になってきました。

いわきに行く列車は「いわき」でいいのでは…?

あまりこれ以上、考えないようにしましょう。

 

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特急ときわの内装は黒、白、灰色のモノトーン系の着色でほぼ統一されています。

扉だけがなぜか木色系。

日立駅に着くころには誰一人乗客はいませんでした。

 

★★

日立駅に到着。

ホームの屋根はウィングになっています。

 

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ガラス張りの駅舎で長い通路を持つ日立駅は、日立市出身の世界的建築家妹島和世氏設計です。

この街には妹島和世氏設計の建築物が実にたくさんあります。

 

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駅にはカフェが併設されていて、冬至頃はもしかしたら朝日が上ってすぐが見られるかもしれません(OPENは7時)。

日の出は無理そうですが。

 

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向こう側は遥か広がる太平洋なので、夜は漆黒の闇に駅舎が照らし出されます。

 

日立駅

設計:妹島和世JR東日本建築設計

竣工:2011年

 

★★

 

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パチンコ経営の(旧)金馬車本社社屋。

妹島和世さんの設計です。日立駅よりかなり前の1997年築。

よくよく見ると前面はパネルよりガラスが多く、側面はガラスよりパネルが多くなっていて、表空間と裏空間を分けてあるようです。

金馬車はアンダーツリー東京と社名を変えて今に至ります。東京、と名がついているものの、東京は2店舗だけ、茨城県内には17店舗もあります!

社長は、

お気付きの通り、

もちろん、

木下さんです。

 

★★★

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パチンコ店、金馬車日立銀座店もむかしむかし妹島和世さんが設計したものです。

内部は天井が低く、少し古いデザインのような気もします。ファサード(前面)は古臭くはないですね。

 

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夜景では、陽が陰になり、陰が陽にもなりますが、内部はこういうデザインだったんですね。

◎金馬車日立銀座店(パチンコパーラーⅠ)

設計:妹島和世

竣工:1993年平成6年

★★★★

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老朽化が進んでいる日立市役所ですが、

 

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新市役所が盛んに建築中です。平成29年8月頃竣工。

設計は、日立新庁舎設計コンペの結果、日立市が誇る超有名建築事務所、SANAA妹島和世事務所)が受注しました!

 

審査員には日立市副市長など、日立市関係者が3票(5割)を占めています。

顔ぶれは、委員長が建築家の古谷誠章氏、あとはまちづくりの専門家2名、日立市のコミュニティ推進協議会会長、日立市議会副議長、日立市副市長、の6名ですね。

日立市とは縁もゆかりもない山本理顕設計工場や内藤廣建築設計事務所は得票数ゼロ、SANAAは6票中、3票得票しました。

出来レースかな…?

 

というわけで、竣工が楽しみですねっ(*‘∀‘)