建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.147⌒★藤代宿の防災センター【取手市】

古くから宿場町として栄えた取手市

(前回と同じ出だし…)

取手宿の次の藤代宿も、同じ取手市内の宿場町です。

しかし藤代宿はそれほど昔の建物などが残っているわけではありません。

宿場町って、大きな宿場町の次はだいたいしょぼい小さな宿場町が多いですね。

大名行列にあぶれた人たちがやむなく泊まるみたいな使われ方の宿場町なんでしょうか。

藤代宿も小さな宿場だったのか、ほとんど消滅してしまいました。

 

藤代駅から、2.5㎞・30分以上歩いた先に、県南総合防災センターがあります。

わずかにある、古い町を横目に見ながら歩いて行きます。

バスは、あまり通っていないので使えず、タクシーがいいかもしれません。

 

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近くには乱雑に置かれた塔石や祠などが転がる神社があり、

 

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その向こうの土手を登った先に県南総合防災センターがあります。

設計は隈研吾氏。土手に這うように低い長い建物が建っていました。

長く伸びた庇が特徴的。

 

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土手上遊歩道側から。

大庇のすぐ右の通路を通って行って、階段を登った先に入り口があります。

防災センターで災害から市民を守る必要があるからか、要塞のような外観。

 

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遊歩道反対側から。手前のスロープをぐるっと回って行くと、車いすで来た方などは、

 

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こちらの玄関から入っていけます。屋根が下地ごとそのまま開いて庇になったような無骨なデザインで仕上げられています。

駐車場から来た車いす利用者たちはかなりの大回りを強いられます。配置計画はこれで大丈夫なんでしょうか。

 

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中は自由に入れるパネル展示コーナーがあったので、入りました。

中から大庇を見ると鉄骨の塗装がはげ、ボロボロです。

 

展示コーナーには、

福島県の方から消防団の視察団たちがガイド付き大型バスで乗り付けて来ていて、

パネル展示コーナーをわずか5分だけ見て、わいわいがやがやとただの雑談だけをして帰って行きました。(うるさい奴らだった)(パネル展示もほとんど見ずに周りの景色ばかりを見ていきやがった)(卑猥な話もしてやがった)

こうやって消防団の予算は無駄に消費されていくんですね…(´Д⊂ヽ

パネル展示を5分見るだけのために十何人もぞろぞろと…視察と言う名の旅行にはもってこいの場所なのかもしれません。

 

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天井は断熱効果は薄そうな施設です。

とにかく鉄骨臭さの目立つ建物。

左は展示物。右は震災関連の本など資料が置かれています。

ここは2階ですが、1階は防災備蓄倉庫になっていて飲食料や機材などが詰め込まれています。

近隣にはヘリポートや、災害時に防災基地となるようなスペースも取られていたりします。

住民には心強い施設なはずですが、

災害時には、

築十数年で鉄骨がボロボロになるような施設に逃げ込まねばいけないんですね…。

 

★*.+゚auraの子育て日記(生後3ヶ月)

生後3ヶ月になりました。

あれだけ嫌がってたチャイルドシートにも慣れて、お出掛けの行き帰りに全く泣かないという奇跡も何度か起きました(親にとっては奇跡)。

 

あれだけ嫌がってたベビーカーの行き帰りに全く泣かないという奇跡も起きました(親にとっては奇跡)。

 

最初は乗せるだけで泣いてたバウンサーに乗せると泣き顔ではなく、笑顔を見せるようになりました。

 

興奮しすぎて眠れなくなるほどだった初めての電車も今では乗っても無表情です。

 

エレベーターにも、おどおどすることなく乗り込めるようになりました。

 

赤ちゃんにとって、3ヶ月は世の中のモノと慣れるための試運転みたいな期間なのかもしれません。

 

これから、新たな段階に入っていくんですね、きっと。

No.146⌒★取手宿の本陣【取手市】と赤ちゃんは3か月で体重倍増のお話

古くから宿場町として栄えた取手市

取手駅から少し歩いたところに、古い町があります。

宿場町は利根川沿いにあり、舟渡しも近くにいくつかありました。

大名用の舟渡しとか、庶民用とか…。

 

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その中の一角にある田中酒造。

全国に田中酒造は数あれど、こちらは「君萬代」で有名な田中酒造さんです。

試飲したのち、大吟醸など2本を買ってしまいました。(お出掛け早々にかばんが重くなる…)

普段は辛口をよく飲みますが、辛口と大吟醸の甘口を並べて飲むと、どうしても辛口の味がくすんでしまうんです。

まあ、とはいえ3杯目ぐらいからは辛口飲んでも大吟醸でも何でも同じ味になりますがね(*‘∀‘)

じゃあ辛口買えばいいじゃん、と思うかもしれませんが、造り酒屋の場合、応援の意味も込めて、愛情を込めて作っているであろう、大吟醸などを買ってしまいます…。

大吟醸はほんとうに手間暇がかかるものです。

 

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そんな田中酒造の並びにあるのが、取手宿本陣の染野家住宅。

利根川に並行して走る街道からわずかに奥まった場所に染野家住宅はあります。

本陣は大名など有力者も宿泊した宿舎。

奥まった場所で静かに過ごせそうです。警備もしやすいかも。

 

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入母屋屋根が派手にせり出す玄関。

大名が通る玄関とあれば、何となく立派に大きく作るものです。

観光客(庶民)は、右側のしょぼい通用口から入りましょう。

 

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何でも、一時期は郵便局として使われたようで、

窓口の跡が残っています。

 

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手前から三の間、二の間、上段の間と続き、

上段の間にお殿様が宿泊する時は、

床下にも天井裏にも家臣が忍んでいて警護に当たっている、と書かれていました(;´・ω・)。

つくづく、

お殿様でなくて良かった、と思った瞬間です。

上にも下にも人がいて、いったい寝付くことはできるんでしょうか。

 

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「なんど」と書かれた部屋。

客間に比べてやはり随分天井が低く感じます。

でも天井裏にも床下にも警護の人はいない、こちらの部屋の方が落ち着くことでしょう。

身分も生活水準も、あまり高みに登りすぎない方が、人間的な生活を送れて幸せになれるのです。

 

 

★auraの子育て日記(生後3か月弱)

赤ちゃんは3か月で、体重が倍増すると言います。

そして実際に倍増しました。

2900g→6400gに…。倍増以上していますね。

 

Before:

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After:

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生まれた頃は、体重が倍増してぷくぷく太ってきたら嫌だなー、このままがいいなー

と思っていましたが、

写真を見返してみると、生まれた頃は腕も足も顔も全てが細すぎて恐くなります。たった3か月前の話なのに…。

よくこんな今にも折れそうな細い腕の人を平気で抱っこできたなー、昔の自分…。

 

体重が倍増して太って来て顔つきが変わってきて戸惑いますが、

少なくとも安心感は獲得できます。ちょっとしたことでは折れそうにありません!

No.145⌒★グリーンカラーの進学校【取手市】

茨城県の南端に位置し、ばりばり東京通勤圏内の取手市

県庁所在地の水戸に行くよりも上野に行く方がかかる時間は1/2。

もはや取手市は千葉県とか東京都と言ってもいい立地です。

 

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とはいえ取手発の関東鉄道常総線は未だに無電化ののんびり路線。

やっぱり取手は茨城県ですね…(´-`*)。

 

ここでこんな雰囲気だということは、茨城県の北の方はどれだけ田舎なんでしょう

(´Д`)

 

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関東鉄道常総線で3駅行った新取手駅から1㎞以上歩いた先には、江戸川学園の取手小学校があります。

改修設計は山下設計グリーン系の色合いで統一していて、さては制服も同じような柄かっ、と思いましたが制服は黒のようでした。

グリーンは、江戸川学園の中・高校イメージカラーみたいですね。

つまり、この小学校から羽ばたいて中学校、高校まで行ってね、というメッセージです。

江戸川学園取手中学校の偏差値は68(´Д`)、

同、高校の偏差値は70(´Д`)、

そんなものすごい中高に進むという夢を校舎の色に表した、と言えそうです。(子供の夢というより親のあこがれの学校という感じだろうけど)

どうりで、かなり田舎にあるのに完全防犯の門なわけです。周りは、民家と藪とゴルフ場に囲まれたのどかな地域でした。

 

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見えるところはとにかくグリーン。黄色っぽい色との組み合わせでデザインされています。

休日で、児童の姿は全く見えませんでした。家で、お勉強でもして過ごしているんでしょうか(´Д`)。嫌な人生です…。

 

★auraの子育て日記(生後2か月半)

我が家の子にも、

ついに、

2か月革命がやってきました!

2か月を過ぎたあたりから、2か月革命はもう来たのか、この仕草は2か月革命ではないのか、そもそも2か月革命とはなんぞや、、、とそわそわしていたんですが、

最近の子供の行動を見ていると、これぞ2か月革命!という仕草を次々に見せています。

 

・まずうれしい時は笑うようになりました。それまでは常に能面。無表情。ポーカーフェイスを貫く子。うれしいのか楽しいのか、よく分からなかったのがだんだん笑顔を見せて、分かってきます。

 

・自分で遊ぶようになってきました。とはいえレパートリーはまだ少なくて、今は布団を蹴り飛ばす、という遊びを延々とやっておられます。

寒いから布団を掛けてあげてるのに…。

 

・よくしゃべるようになりました。機嫌のいい時に顔を近づけるとどこかの外国語か何かをマシンガントークでしゃべっています。全く聞き取れません。

 

2か月以上、ずっと顔を突き合わせてきた親にとっては、まさに革命、と呼べる行動なのです。

うれしい時にうれしいと表明する、自発的に何かをし始める、などというのはまさにここからスタートするんだと思います。

 

次は9か月革命。9か月でやっと記憶力が増してきて、名前で反応したりするようになるそうです。

2か月革命ではまだ人間として緒に就いたばかりなんですね(´Д`)

No.144⌒★武神の神社と尋常小学校【岸和田市】兵主神社

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岸和田駅から北東方面に行ったところに、兵主神社という、神社があります。

兵主は「ひょうす(ず)」と読み、みなさんが想像される通り、武神,軍神がおられる神社です。

この神社はなぜか学問の神・菅原道真も祀られていますが、武神として八幡神も祀られています。

八幡神は、武家鎌倉幕府に信仰された鶴岡八幡宮など、全国に広まっている、武神中の武神。源氏も平氏も信仰したすごい神です。

 

兵主神社という名前からして、本当は兵主神が御祭神じゃないのー?という意見もあるようですが、よくわかっていないようです。

兵主神は、漫画のキングダムにも出て来た「蚩尤」という伝説上の怪物が元になっている、弓矢などの武神。

まさしく兵主神社の主にふさわしい神ですが、いかがなんでしょう。

 

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兵主神社も、大阪ではよくあるように、献灯の長い列。

 

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入り口の鳥居を真っすぐ行ったあとは、右に90度曲がったところに拝殿・本殿があるという、変態的な建物配置をしています。

 

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拝殿の後ろにある本殿は桃山時代の建築で、重要文化財に指定されていますが、

ほとんど見えない…(´Д`)

 

本殿は北東の方角を向いて建てられていて、

もしかすると北東の鬼門を封じるように建てられているんでしょうか…。

だから90度に折り曲げた参道を無理やり作ったんですねっ(*‘∀‘)(たぶん)

 

本殿は流造の形式、唐破風が正面についています。唐破風といえば、桃山時代前後に初めて考案されたと言われているデザインです。

この何の変哲もなさそうな社殿が重要文化財にまで指定されているのは、唐破風の黎明期のもので貴重なものだからですねっ(*‘∀‘)(たぶん)

 

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兵主神社と道を挟んだ反対側には、巨大な公園・岸和田市中央公園があります。

総合体育館が隣接してあるので、公園内はスポーツマンだらけかもしれません。

 

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威圧感のあるエントランス

この建物の裏にはベンチが置いてあって、

おっちゃんが大音量でラジオを流しながら、爆睡していました(´Д`)。

 

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この公園内には岸和田市尋常小学校の旧校舎が移築保存されています。

明治36年築。左右対称のデザイン。格式ある玄関が特徴で、国の有形文化財に登録されています。

とはいえ見学は不可。

ガラス越しに眺めるのみです。

 

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建物の全面は木が覆っているので、

この建物はもしかすると後ろから眺めた方がきれいかもしれません。

裏はなぜか庭園になっていました。

建物は筋交いなどの木の構造がよく出ていてる建物ですね。

この建物の近くにも一人、一日中何もしていなさそうなおっちゃんがたむろしていて、こちらを不思議そうに眺めていました…(´-`*)

 

★*.+゚auraの子育て日記

3月頃、赤ちゃんフェスタみたいなイベントに行きました。

コープや、保険屋さん、幼児英語教育の会社に、ベビーカーメーカー、抱っこひもメーカー、ベビーベッドメーカーなどが一同に介したイベントでとても充実していました。

 

9月頃、大さん橋で赤ちゃんフェスタみたいなイベントに行きました。

コープや、保険屋さん、幼児英語教育の会社に、自転車メーカーママチャリ試乗会などが一同に介していました。

 

10月頃、近くの公会堂でイベントが行われていました。

コープや、お菓子などのメーカーが一同に介していました。

 

11月に赤ちゃんフェスタみたいなイベントに行きました。

コープや、保険屋さん、幼児英語教育の会社に、自動車試乗会などもありました……。

 

コープと保険屋と幼児英語はもう見飽きたわヽ(`Д´)ノ(特にコープ)

 

もう、赤ちゃんフェスタみたいなイベントに行くことはないでしょう。

いつも同じようなメンバーばっかりで

収穫はもはや何も無いです。

No.143⌒★自由な陣自由な設計【岸和田市】重盛三玲

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岸和田駅の西にそびえる岸和田城

城の配置は機織りの「ちきり」という器具に似ているところから

千亀利城とも呼ばれているようです。

「ちきり」とは機織りの、円形の棒が2本並んでいて、そこに糸を巻いて織って行く器具のようですが、

 

機織りなんて小学校の社会科の教科書以来見たこともないし、地図を見てもよく分かりませんね…(´Д`)

眼鏡のように2つの島が浮いているようなお城になってますよーということです。

 

ちきりの一方の島は二ノ丸で、現在はレストランと広場になっていました。市民の憩いの場。

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ちきりのもう一方の島は天守閣になっています。観光地。

 

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天守閣を登ると自泉会館の建物なども見えますが(真ん中の建物)、

スポーツ施設の防護壁などもあって汚い街並みです。

この天守閣に登る目的は、たいして綺麗でもない街並みを眺めることではなく、

ただ一つ、お城の庭園を眺めることにあります!

 

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岸和田城の庭園は、日本で一番有名な作庭家、重森三玲氏によってつくられました。

(2位はたぶん小川治兵衛)

この庭は、諸葛亮孔明による八陣の法を表したものとされますが、

八陣の法とは、武田信玄も使った、魚鱗や鶴翼などの8つの陣立て、それを変幻自在に組み合わせたり変化させて戦いを有利にもっていった、その考え方を言います。

 

重森三玲によるこの庭もアメーバのように、まるで生き物のように蠢いている姿形をしていますね。

 

小石と岩だけの静的な材料で、動的な庭を造り上げています。

 

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途中階では、庭の向こうに1本の松があって、低層の建物がずっと続いるいい眺めでした。(金網があったり、庭を見せてあげようという姿勢は一切感じないが…)

 

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立ち上がった岩は兵士のようにも盾のようにも見えます。諸葛孔明は、真ん中の一群にいるんでしょうか。

もしかしたら前衛にいるかもしれないし、そもそも居ないかもしれないのです。

自由で変幻自在な陣。設計コンセプトとしては最高のものかもしれません。

なにせ、何をやってもいいわけなので…。

 

★*.+゚今日のあんこ

今日のあんこは、山崎パンの「あんブレッド」です。

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大きめのパンなのに220円という安さ。

このあんブレッドは、横浜圏内でいろいろ探し回りましたが、イトーヨーカドーでしか見たことがありません。

そのイトーヨーカドーでも何回かに一回しか置いてないという、レアパン!

何回かに一回のその時には数百個のあんブレッドが並べられていてお祭り状態になっています。(結構みんな群がる)

 

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あんブレッドは、

中にあんこが練りこまれていて、焼いてバターを付けて食べるとあんバター焼きパンになってとてもおいしいです。

 

しかし先日、

そのあんブレッドを凌ぐあんこ食パンを西武デパートで見つけました。(またもやセブン&iグループ。

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トミーズの「あん食」。

デパートらしく、価格が一気に上昇して何と960円。

 

何が違うかというと、パンの中にこれでもかとあんこが埋め込まれています。

 

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外周ぐるりと「の」の字型にあんこゾーン。

あんこの量は、実感としてあんブレッドの4~5倍。

あんこ好きにはたまらない見た目の重量感ですが、

残念なことに、

あんこが多過ぎてひと切れ食べればもうあんこなんて見たくもなくなります。

( ´△`)

 

No.142⌒★銀行関係の建物は続く…【岸和田市】自泉会館

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銀行建築の多い岸和田市

この建物は旧四十三銀行の岸和田支店だった建物で、

現在は成協信用組合と書いてあります。

大正時代の建物。

ただ、屋根は、航空写真では大幅な改修が加えられているように見えます。

岸和田市にある有名な銀行建築は、村野藤吾氏設計の泉州銀行、渡辺節氏設計の旧和泉銀行と小さな市内にたくさんありました。

 

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銀行関係の建物の多い岸和田市

この建物は自泉会館と言い、第五十一銀行の経営をしていた寺田さんが建てた文化施設です。

昭和初期に建てられた、またしても渡辺節設計の建物で、登録有形文化財です。

 

RC造2階建て、屋根はスペイン瓦と呼ばれる半円状が連続する瓦の屋根で、スパニッシュ風の様式で建てられているようです。

半円の出窓などがあったりする、こういったスペイン風建物は昭和一桁台の時代に盛んに建てられました。

 

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噴水がエントランスに取り付けられていたりしますが、

どちらかというとシンプルな外観。

 

中へ入ろうとすると、

今日は建物は使用中なので、見学不可だと言われました。

写真クラブの展示会は暇そうだから、行くと喜ばれるよ、そこなら入っていいよとのことでした(半ば強制)。

建物を見せてください。と言ってきた観光客に、写真クラブが暇そうだから見ていけ…と。そう言われるんですね…(;´・ω・)(行くけど)

 

行ってみると確かに写真クラブはお客はゼロ。

 

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小さい階段室吹き抜けは味のある雰囲気でした。

右奥が、写真クラブの物静かな会場。

静まりかえった会場の中、気まずい雰囲気で、建物を後にしました…。

 

★auraの子育て日記(生後2か月半)

相変わらず、興奮するわが子との格闘が続いています。

興奮した時は、すぐにわかります。

落ち着きなく、あちこちを見る目線。手足をバタバタさせ、呼吸は荒いことも。必ずしも機嫌が悪いということではなくて、ご機嫌な時もあります。

 

それが、

ある時、

暴君に変わる時が来るので、興奮状態に陥らないように陥らないように生活を組み立てる必要があります!

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↑まだ暴君ではなく、この後本格的に泣き叫ぶ。

 

興奮状態に陥らせないためには、適切な睡眠が必要だと思います。

1時間半~2時間前後で必ず1睡眠。

出かけた時は、ベビーカーではあまり寝てくれないので、しばらく歩き回った後は抱っこしたりスリングに入れたりして、適宜寝かせます。

それを怠ると、

 

見事に興奮状態の赤ちゃんの出来上がりです(*‘∀‘)

 

ただ、何となく、

興奮状態(夕方)→大泣き(夜)→睡眠(深夜)の流れの方が、寝つきが良いような気もします。

興奮せずに夜すぐに寝てくれたのに夜泣きする子、

興奮して大泣きして夜やっと寝てくれた後はぐっすり寝る子

…いったいどちらがいいんでしょう。

 

興奮も大泣きも夜泣きもしない平和な日々はいつ訪れるんでしょうか(´Д⊂ヽ

No.141⌒★岸和田の銀行建築【岸和田市】泉州銀行・旧和泉銀行

岸和田市は大阪から大阪湾沿いに下ったところに位置する街で、

なんばからは南海鉄道で特急で20分ほどで到着します。

関東在住の人にとって、岸和田だんじり祭りぐらいしか有名なものは無い気がする、岸和田市ですが、何があるんでしょう。

 

岸和田駅にまず到着すると、北側の出口からは、800mぐらい続く、長い商店街に出くわします。

入り口には大きなたこ焼き屋があってそこから店が並んでいますが、威勢のいいのは最初のほんの数十mだけで、あとはいつものようにシャッター街になっていたりします。

アーケードが付いているのがそのうち半分ほど。

 

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アーケードが終わった辺りに、泉州銀行の建物がありますが、

これは村野藤吾氏の設計だということです。

遠くからは新しい建物に見えたんですが、1959年築。

もう60年ほどが経過した建物でした。

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この建物は、格子がきれいだったりします。

山折りの鉄部材が、立体的に表情を見せています。

 

商店街はさらに続いて、終わる辺りには(もはや商店街とは言えない気もするが)

 

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旧和泉銀行の建物が残されていて、こちらも有名な建築家・渡辺節氏の設計。

1933年昭和8年に建てられました。

西洋建築外観ながら日本的に、庇風のものが取り付けられているんですね…。

半円アーチのエントランスが堂々とした感じを出しています。

 

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中に入ると、何やらマダムがおられて、何やら名刺を渡されて、次々にお茶を出されて、壁には怪しげなポスターが貼られていて、

ここは宗教施設だったのか、勧誘されてしまう…(´Д`)と覚悟しましたが、

 

そういうものではなく、優しいマダムなだけでした(*‘∀‘)

 

お茶などの輸入販売をしていて、何らかの「サロン」を作っていて、結局どういう組織なのかは分かりません。

 

建物は2階建てでベランダ風通路がぐるりと回る、気持ちのいい空間です。

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優しいマダムは銀行時代の金庫の中を見せてくれました。

重々しい扉。

 

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中は応接間になっていました。

仏教画。書。カリスマ的な人の絵。

この部屋を見ている時もまだ勧誘されないかドキドキしていました(;´・ω・)

 

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床は網代張りタイル。ここだけが、当時のもののように思えます。

 

旧和泉銀行のこの建物は登録有形文化財

マダムによると、自治体に建物を寄付して残していく方針だ、とおっしゃっていました。

結局次から次に、おいしいお茶を3杯も頂いて、建物を後にしました。いきなり現れたただの旅行者に…。