No.17⌒★【伊豆の国市】韮山反射炉と横穴たち
★
伊豆の国市は2005年に伊豆長岡町や韮山町や大仁町が合併してできた伊豆半島の付け根を占拠している市です。
伊豆の国市へ行くにはまず、三島駅まで行って、そこから伊豆箱根鉄道に乗り換えて行きましょう。
伊豆箱根鉄道はレジャーと聞けば何にでも手を出してしまう、西武グループの一員です。
この伊豆箱根鉄道駿豆線のレジャー施設と言えば、紅葉スポットがきれいな修禅寺温泉と、最近新たに世界遺産認定の韮山反射炉、が加わりつつあります。
岡の上から見える景色。左に韮山反射炉、右に、富士山、は写真では見えないですね。冬は良く見えると思います。
韮山反射炉はお金を払うエリアに行かなくても実によく見えます!
お金払ってまで近づく必要はないんじゃないか、と思うぐらいです。
反射炉に近づいていく道すがらに、もう既に全て見えている、という感じです。
ここから見える、この反射炉の眺めが、ほぼ全てですから…( ノД`)
とはいえ、お金を払って近づいてみましょう。300円。
伊豆は地震の多い地域で、この反射炉も地震で度々破損の被害を受けてきました。
地震による被害を防ぐため、反射炉を取り巻く鉄骨の筋交いは後の時代に付けられた補強で、元々は鉄骨の縦と横のラインだけの反射炉でした。
煉瓦も近づいてみると、無くなっていたり欠けていたり、被害の大きさを物語っています。煉瓦の積み方は、煉瓦の長手だけを見せる、長手積。
煉瓦建築としては、日本で最初期の建築物です!
たしか、右の穴が鉄を入れる穴、左の穴が石炭か何かを入れる穴。
ふう~ん、、。
もう少し、内容を充実させてくれると、お金を払う気にもなるんですがねえ、、。
周りにはお土産屋の他、反射炉ビヤが飲めるレストラン、それに現在施工中のガイダンス施設、があるのみです。
有料ゾーンには、反射炉の他には小路と滝、があるのみです。
駅までの道すがらも、ただの田舎の道、といった感じ。世界遺産なのに…
国指定史跡名勝天然記念物 (7/3051件中) (静岡県内 2/80件中)
★★
韮山駅から西へ西へ、田んぼの真ん中をひたすら歩いて行きます。
民家と民家に挟まれた、この狭い道を通り、少しだけ山を登ります。
蚊に刺されました。
現れた横穴は、国指定の史跡に指定されている北江間の横穴群の一部です。
右の穴が横向きに石棺が置かれている穴、左の穴はこちら向きに、つまり石棺の妻側が顔を出しています。
7~8世紀頃の有力者と思われる墓。この周辺に全部で40~50基ほどあるそうです。
中の、副葬品は江戸時代までに盗掘されてしまったようです。
◎北江間横穴群(国指定史跡)
国指定史跡名勝天然記念物 (8/3051件中) (静岡県内 3/80件中)
★★★
次の穴へ向かいましょう…(*・ω・)/
伊豆仁田駅から歩くこと1㎞、柏谷公園という大きな公園がありますが、
その一番奥に横穴群があります。
今は残念なことにモルタルで補強してありますが、元は凝灰岩という火山岩に掘り出されていました。火山岩なので、もろく、風化が進んでしまっています。
こちらは自然のまま、という気がします。奥行は2mから3mほどと意外と広く、中が暗くて見えません。
6世紀末から8世紀頃と、さっきの北江間横穴群よりさらに時代が古く、造営時期も長いので、この辺りに長い間、大きな集落があったんでしょう。
全300~500基あると言われます。
ここも少し盗掘されてしまいました。いったいどんなお宝があったんでしょう…
◎柏谷横穴群(国指定史跡)
国指定史跡名勝天然記念物 (9/3051件中)(静岡県内 4/80件中)
いつのまにか、函南町に越境していましたね。