建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.138⌒★東北3つめの極楽浄土【角田市】高蔵寺

角田市から白石市へ向かう途中、

国道113号線から少し入ったところに、

高蔵寺という古いお寺があります。

 

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周りは山間部の農村で、のどかな地帯。

たぶん車でしか行けない場所なので、レンタカーで行きましょう。

 

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広い駐車場に車を置いて、高蔵寺へ繋がる石畳があったのでずんずん進んでみます。

こういう山地にあるお寺ってだいたい、山あり谷ありの険しい参道を登って行った先にあることが多いので、覚悟していったら………

 

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わずか1分で阿弥陀堂に到着しました…。

近すぎて拍子抜けします(ありがたみが薄れるかも)。

 

高蔵寺阿弥陀堂は、平安時代後期にあたる1177年に建立された宝形屋根、茅葺の、重要文化財の建造物です。

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ここは岩手の中尊寺金色堂福島県いわきの白水阿弥陀堂と並んで3大阿弥陀堂とも呼ばれますが、

そもそも東北地方で平安時代の建築物は、その3カ所しか残ってないそうです。

3カ所だけ残った平安時代の建物が全部阿弥陀堂っていうのもすごいですよね。

 

阿弥陀堂一神教みたいに阿弥陀如来様を信仰する、極楽浄土の信仰による仏堂なので、

東北の人はどれだけ極楽へ行きたかったんだ!と思います。

 

高蔵寺は、

白水阿弥陀堂みたいに池に囲まれた阿弥陀堂、といういかにも極楽浄土のような配置をしてもおらず、

まあ普通に建っています。

 

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極楽浄土の高蔵寺の隣には、同じく重要文化財の旧佐藤家住宅が建っています。

旧仙台領内のどこかから移築されてきたそうですが、どこなんだろう。

 

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不用心なことに、

自由に中に入ることができますが、最初すさまじく真っ暗で怖いほどです。

電気を点けると少しわかるようになってきましたが、

扉を開けっ放しにしたいところです(建物の写真をひたすら撮ってる人がいて、閉めざるを得なかった…)

 

囲炉裏の一辺が土間に解放されていて、使いやすそうな囲炉裏です。

旧佐藤家住宅は江戸後期の農家の建物。

手前の部屋が「ひろま」

左の奥が「なかま」

右の奥が「なんど」

「なかま」は中央の部屋の意味なんでしょうかねえ。独特の呼び方。たぶん偉い人を接客するお座敷。

立っている場所の「どま」と合わせて、間取りは広間型三間取りと呼ばれる素晴らしく典型的な間取りをしています。

 

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高蔵寺境内は、庭や樹木や、背後の借景の山や…

 

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野の花やいろんな花が咲き乱れていたり、

意外にここは極楽浄土なのかもしれません。

 

★auraの子育て日記

手を握ってあげても、抱っこしてあげても、膝の上に乗せても泣き止んでくれない

…(´Д`)

近所を散歩しても、お腹を満たしても、なでなでしても、何分か放置しても泣き止んでくれない

…(´Д`)

 

万策尽きた、と思ったとき、

抱っこして風呂場に連れて行って、お風呂のお湯を入れ始めたら、

お湯がじゃばじゃば流れる音が心地よかったのか、泣き止んで眠りに落ちました

…('Д')

 

しばらくはこの方法で寝かしつけようと思います(*‘∀‘)

寝たあとも風呂場でずっと抱っこし続けるのに耐えられれば(現在の体重5㎏)

No.137⌒★台地の廟所【角田市】石川家廟所、八幡神社

角田市の読み方は、

×つのだし

×すみだし

×かどたし

×かくたし

〇かくだし

です。

角田の読み方多い(´Д`)。

同僚にも角田(かくだ)さんという人がいましたが、みんな「かくたさん」と言っていましたね。

 

角田市宮城県の南、白石市の南に位置し、周りは山に囲まれた人口3万人ぐらいの都市で、阿武隈川が削った深い谷を走る阿武隈急行が通っています。

ずいぶん無名の都市ですが、角田県という県だった時代もあります。

 

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角田宇宙センターというJAXAの研究機関があることから、

台山公園HⅡAロケットの実物大模型が置いてあります。

全長53m、直径4mの巨大な筒。

JAXAの角田宇宙センターでは、このうちロケットエンジンなどの研究が行われました。

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なぜか石川家廟所の隣に…。

 

石川家は伊達家の一門。元々は福島県の南寄りの石川郡を領有していましたが、

のちに角田城主となり、存続していき、

明治政府の初代角田町長は石川家38代の方でした。

 

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台山公園というだけあって、台地にある公園で、

この石川家廟所は、その一番高いと思われる場所に建っています。

昔の古墳が台地の上にによく建てられたのと同じ。支配者は死後、高台に眠ることがお好きなのです。

石川家の当主たちも、死後、角田の発展を見守ろうとしたのか、

あるいは残された人々が守護神として高台に祀ったのかもしれません。

 

ロケットも同様に、角田の象徴としてのロケットを、町が見下ろせる一番の高台に祀ったんですね。

 

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台山公園の麓には、石川家ゆかりの八幡神社があります。

この立派な楼門角田市指定文化財江戸時代末期の建築です。

 

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立派な角田市天然記念物)。歴史の長さが感じられます。樹齢400年。

 

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楼門の彫刻。向こう側にも同じ彫刻がありますね。

左右対称でとても品良く見えます。(でも案内板や手すりが左右対称を崩す…(´Д`))

 

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後ろから見た楼門は、見下げの位置にあるので、

表の見上げの楼門ほど威圧感は感じず、少しかわいく見えました。

そう思うと、神社が登り階段をまず登らせる配置はとても重要なものですね。

 

威圧感のある楼門=頼りになりそうな神様。

それで多くの信仰を獲得できるかもしれないのです。

 

★auraの子育て日記

新生児とのお出かけはどういう方法が一番良いのでしょう。

 

エントリーナンバー1:プスプス(価格:15万円)

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利点:寝ながら移動できる。荷物がたくさん積める。注目を浴びる。

欠点:重い。車に乗せるのが大変。車の座席がひとつ潰れる。注目を浴びる(悪い意味で)。カーブは無理やり感のある曲がり方。階段の上り下りは事実上不可能。

 

エントリーナンバー2:ベビーカー(価格:6万5千円)

 

利点:折りたためるのでコンパクト。軽い。誰もが持ってるのでオプションパーツ類が安い。

欠点:新生児には少し辛い態勢。ベルトをするのが面倒。背中に熱が籠る。階段が大変。

 

エントリーナンバー3:スリング(抱っこ紐の一種)(価格:7千円)

 

利点:階段が楽。エスカレーターにもバスにも混雑した電車にも乗れる。

欠点:数キロの体重を常に抱えるので疲れる。熱が籠る。赤ちゃんは景色を見にくい。

 

 

…この3種を使ってみた結果、、、、

 

一番いいのは「3」のスリングだということがわかりました

(´Д`)

一番安いのに…。

何よりも、スリング抱っこ紐は揺りかごみたいな構造なので、赤ちゃんが寝ていてくれる率が格段に高くて、ベビーカーはベルトで締められてきついのかとにかくぐずるぐずる…。

外出はぐずりとの闘いなので、スリングが一番良いように思います。

これが、新生児期から乳児、幼児となっていくと、また変わってくるんでしょうね。

15万円もしたプスプスの元はいつか取れるんでしょうか…。

No136⌒★観光地への道【伊達市】梁川城、梁川八幡宮

観光地になりたいなあ、と思っている伊達市

旧亀岡家住宅だけじゃなく、他にも虎視眈々と観光地化を狙っているようです。

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その一つが、この梁川城跡。

梁川城は今は福島県指定史跡ですが、

ゆくゆくは国指定史跡の称号でも得て、

もっと整備して、

観光地になってほしい、と思ってるそうです。

 

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今は石垣がわずかに残って、

泥臭い池と小さい神社社殿があるだけの、ただの廃墟になっています。

伊達市の財政では、この状態から城郭を整備してアクセスを良くして(周辺は道が狭い)、観光地として立派にやっていけるようになるには、ほぼ不可能な事態です。

そのためまずは、国指定を得ることが第一歩です。

 

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梁川城伊達家の支城として存在しましたが、

上杉家が治めた頃に廃城になってしまったようです。

会津若松城のように、鶴ヶ城とも呼ばれました。

鶴ヶ城と呼ばれてる城は、仙台から大分まで、

実はたくさんあります。

この城もきっと、鶴が舞うような美しい城だったのでしょう。

 

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もう一つ、観光地化を目指しているのが、こちら(*・ω・)つ

ここで初陣の祈願をしたという政宗にちなんで造られ始めた政宗にぎわいひろばです。

にぎわってますねえ…(;´・ω・)祝日だったのでとてもにぎわってます。

 

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整備計画によると、この賑わってないにぎわい広場は、見たところ今の5倍ぐらいになるよう計画されているようです。

整備計画中と言いながら、全く開発の気配もない、にぎわい広場の奥地。

にぎわい広場はアイスクリームの旗が寂しげに風に揺られていました。

利用者は神社にお参りに来るわずかな人たちと、公衆便所を使いに来る人たちだけ。

地域としても今や寂しい地域なのです。

 

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その隣にある、八幡神社は少し見ごたえがあります。

林の中に建つ神社。

梁川城の北東の方角にある、鬼門としての神社でしょうか。

 

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木立の中を抜けていくと、

 

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池の中に鬼石観音堂がたたずんでいます。

坂上田村麻呂が建てたなんて言い伝えがあるので、本当だとしたら1200年前のものです。

そういわれれば、鬼石観音堂も、平安時代の風情を感じられる気がします。

 

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梁川八幡神社の社殿は修理中でした。

梁川八幡神社は1745年改築。創建は平安時代

坂上田村麻呂が活躍する前後だと思いますが、その後奥州藤原氏の繁栄と凋落、

伊達氏の興隆がある中で、地域では重要な神社であり続けました。

伊達政宗で言えば、初陣と、妻の愛姫(めごひめ)が伊達家に引き渡された場所として有名です。

なんとなく、政宗にぎわい広場を作りたくなる気持ちも分からないではない、由緒です。

 

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★*.+゚auraの子育て日記

初めて電車に乗って、夜のネオンに興奮して、深夜泣き喚く我が子…。

大したことはしてないのに、何気なくつけたテレビの光に興奮して、深夜泣き喚く我が子…。

背中が凝るのか、一晩中伸びをして、あげくになぜか泣き喚く我が子…。

かと思えば、飲まず食わずで何時間も大人しく寝て起きない我が子…。(逆に大丈夫かと心配になって眠れない)

安定感ゼロ、それが乳児です(*ˉ꒳ˉ*)

 

No.135⌒★蚕の邸宅【伊達市】旧亀岡家住宅

北海道に伊達市っていう市がありますよね。

北海道の左側にカニの爪みたいに伸びた半島(半島の先は函館)の、付け根あたりにある市で、

昔噴火した有珠山があるところです。

 

その、北海道伊達市とは関係なく、今日は福島県伊達市のお話です( ´∀`)。

 

ただ、

北海道の伊達市も、福島県伊達市も、同じ伊達政宗がいた伊達氏に由来した名前です。

北海道伊達市は明治に開拓した伊達氏の分家に由来するもの。

福島県伊達市伊達郡を拝領した中村さんが伊達の名前を名乗ったもの。

つまり、北海道伊達市は回り回って、元々は福島県伊達郡から来た名前だったのです。(もしかしたら北海道中村市だったかも)

 

伊達郡(地名)→伊達氏(人名)→北海道伊達市(地名)と、

地名が人名を経由してまた地名になったんですね(´Д`)

 

伊達市周辺は養蚕の産業が盛んで、その養蚕で儲けた亀岡家の邸宅が残されています。

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保原総合公園は、大規模な遊具やら野球場から相撲場まである、まさに総合公園。

文化施設としての亀岡家住宅もそこに移築されていました。

 

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公園内で異彩を放つ、旧亀岡家住宅

2016年7月付の国指定重要文化財の立派な建物ですが、

周りのスポーツ施設などにはたくさんの人がいるんですが、この亀岡家住宅の周りだけ誰もいないのが気になります(;´・ω・)。

みなさん、見飽きてしまったんですね…。

 

設計は、岡山県に数多くの建物を手がけた江川三郎八。

彼の手がけた建物は「江川式建築」と呼ばれます。

江川式建築の特徴は、

例えば、

屋根の上に取り付ける棟飾りは五輪塔を模したものを付けることが多いそうですが、この建物も五輪塔っぽいデザインの棟飾りが設置されていました。

このように、全体的に洋風外観ながら、日本的な要素もある建物です。

 

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内部はなぜか和風。

ここで商人たちが、無数の蚕の卵・蚕種を紙に貼り付けたものを売買していたようです。びっしりと紙に張り付いた、無数の黒い卵を…(;´・ω・)

商人たちにはやはり慣れ親しんだ和の部屋の方が取引にはいいんですね。

 

内装は黒柿と呼ばれる材など、高価なものが多数使われ、商人たちはここで寝泊まりをして取引を進めたようです。

そういう大部屋がいくつか並んでいて、同時並行的に商人たちとの取引が行われていました。

 

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廊下の曲がり角にも気を遣って施工しています。

そこへ無造作に現代の管理人が掃除機を置いていたりします。

('Д')気を遣えっ

 

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亀岡家ということで亀甲マークの戸。

 

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唯一の洋間。

照明がある中央から、折り上げ部は旭日旗みたいに20条の光線(?)が発せられ、下がり天井部は、それが36条の光線となっています。

それがなんだ、という感じですが、

真ん中と外側で微妙な操作をして、デザインを成しているのかもしれません。

プスプスで大さん橋と山下公園へ行こう

プスプスとは、フランス語で乳母車みたいな意味。

つまりそのまま乳母車のことで、東京乳母車という会社が販売しています。

ちなみにプスプスは普通のベビーカーの2倍以上の値段がします(;´・ω・)

 

プスプスはベビーカーに比べれば巨大なため、

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車に詰め込むとギリギリのギチギチになってしまいますね。

後部座席右側にはチャイルドシートを設置したので、大人は後部には座れなくなりました。

きっとプスプスが入らない車種もあるんでしょう。そんな中、スズキのスペーシアはギチギチながら入れることができました。(奥行きと高さは余裕)

プスプスは若干重くて、抱え上げるのも一苦労でしたが、一番の問題点は、家の出入りが大変だということでした。

複雑な段差を持つ玄関だと、運び入れるだけで疲れてしまうかもしれません。

そんな大変なプスプスで、大さん橋お散歩しに行きましょう。

 

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大さん橋は、1階が巨大な駐車場になっており、

休日ならば、上限2000円で駐車することができます。(昼過ぎは満車かも)

ただ、トイレは汚く、赤ちゃん連れにはいまいちの設備です。

 

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巨大な船を見ることのできる屋上デッキも含めて、波打った地面ながら全てバリアフリー対応。

問題なく走行できます。

 

プスプスは、タイヤが固定されているので、曲がるのが大変ですが、動くベッドなので赤ちゃんはすやすや寝ています。

メリットとデメリットがはっきり出るのがプスプスです。

 

今日はセレブリティ・ミレニアムが入港していました。

セレブリティ・ミレニアムは総トン数91000トン、旅客定員は2000人弱で、

大桟橋に来港する超大型船サファイアプリンセス号(総トン数115000トン)などと比べると、これでも少し小さめです。

セレブリティミレニアムに乗船するセレブリティたちは、タクシーを使って東京の方まで行ってしまう人もいるので、タクシー渋滞が起きていました。

 

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セレブリティミレニアムのような大型客船がいると、

横浜の景色は見えず、マンションみたいな船の横腹が、ただ見えるのみです。

大さん橋を出たところから景色を眺めます。

 

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大さん橋から近い、山下公園

フラットな公園なので、ここもプスプスは問題なし。

ここにはハッピーローソンがあるので、

授乳もおむつ替えもできるし、

泣き喚く赤ちゃんと一緒の食事も、あまり気まずくありません!(ハッピーローソンはうるさい子供だらけ)

 

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ばら園をお散歩したり、

 

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お弁当を買ってこんなところで食べるのもいいでしょう。

周りは中国人の観光客だらけで、至る所で写真を撮ってますが…。

 

さらに先にある、横浜マリンタワーにも、

授乳室、おむつ替えシート完備なので、

赤ちゃんとは快適にお散歩できそうです。

 

★*.+゚プスプスと曲がり角の話

プスプスは、タイヤが固定されているため、

つまり、

90度の角度の曲がり角を曲がることができません…(゚Д゚;)

ヘアピンカーブなんてどうあがいても絶対無理ですね。

で。

どうやって曲がるかと言うと、

プスプスのハンドルをガッと持って、

後輪タイヤをバッと持ち上げて、

無理やりグイッと曲げると曲がれます。

まあ意外と重くないので、そんなには苦にならないんですが、タイヤが曲がってほしいなあ、と思います。

でも、自在に曲がれる機構なんか付けると、ただでさえ高級なプスプスがますますセレブリティ級になってしまうかもなので、このままでいいのかもしれません。

No.134⌒★風の町木の町【国見町】町役場・あつかしの郷

国見町は、

奥州街道でいうと福島宿から三つ目と四つ目、日本橋から数えると56番目と57番目の

藤田宿と貝田宿がある福島県伊達郡の街です。

奥州街道もここまで来ると完全にマイナーな宿場町ですねえ。

 

町の中心部へ行くには藤田宿がある、藤田駅から行きます。

もうひとつの貝田駅前には、ガソリンスタンドと、なぜかサービスエリアがある以外には畑と荒野が広がっている、スペシャルに寂しい駅なのでお気を付けを。

なぜ、駅前にガソリンスタンドとサービスエリアという車に関連する施設しかないのか、存在意義がわからない謎の駅で、

1日の乗車客数は数十人の、寂しい駅です。

 

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まあ、降りるのは藤田駅の方なんですが、お昼時に着いて、

この駅も、食事をする場所は皆無でした。

 

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お腹を空かせながらぷらぷら歩いてると、ほど近い場所には観月台溜池を囲む、観月台公園があります。

月を見るというより、桜を見るスポットとして有名な、この公園。

 

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県指定文化財旧佐藤家住宅も移設されている、のどかな公園でした。

 

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そこからさらに歩いて行った先には、かっこいい建物の国見町役場が建っています。

国見町役場は、東日本大震災で被災し、さっきの観月台公園にある観月台文化センターを仮庁舎として使ったあと、

この新庁舎を建設しました。

大震災は大変な災害ではあるんですが、その副産物として、こういった建物が生まれたのです。

 

設計はマーチエキュートなど評価が高い建築も多い、ジェイアール東日本設計

駅から遠く離れた場所でもこの設計事務所は問題なく受注するんですね…。

 

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今流行りの、地場産木材をふんだんに使った公共建築。

公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律などという法律ができ、

低層の公共建築物を中心に木材利用が推進されていきました。

この庁舎も、木材と鉄骨が融合する、美しいデザインを作っています。

 

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木質感あふれるベランダがアクセントに。(ただし構造は鉄骨+鉄筋コンクリート造)

 

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町役場の近くには、道の駅あつかしの里がオープンしました。設計はフォルム建築計画。

「あつかし」はこの付近にある、280m余りの小さな山や防塁の名前として付けられた、厚樫あるいは阿津賀志という地名のこと。

奥州藤原氏はこの厚樫山周辺で、北上してきた源頼朝の軍勢を防ごうとしたのです。

ここは、鎌倉勢力と、奥州の国境地帯だったことがわかります。

 

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こちらも木をふんだんに使った建物。(ただし構造は鉄骨造)

 

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2階は道の駅の流行りの、宿泊施設になっています。

客室1から客室4までの4室限定。

1人5000~8800円で、あまり高くもない値段設定。これで、採算は取れるんでしょうか…。

 

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国見STAY「風道」の名称は国見町の鈴木さんが名付けたそうです。

風道がなんだかは分からないですが、白石や角田市の方から続く谷は、ここ国見町あたりで大きく開け、広大な福島盆地が広がります。

各地からの風が到着する場所が、ここ国見町です。

 

★*.+゚auraの子育て日記

ベビーベッドって、

あれほど、無駄なものはあるでしょうか。

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赤ちゃんが泣き止む度に、わざわざベビーベッドまで行ってあやして泣きやませてまた自分の寝場所に戻る、という疲れる工程。

赤ちゃんとの闘いは夜を通して続くので、いちいち起き上がる、という作業はとても疲れます。

ベビーベッドって、もしかして、普段からベッドを使って寝てる人用に作られたものなんでしょうか( ºдº)!!(今気づいた)

ベッドにベビーベッドを横付けしたならば、いちいち起き上がらずにすぐに対応できます(たぶん)。

ふだん、布団派の人は、一段高いベビーベッドを仰ぎ見ながら過ごさないといけないのです(ベビー様が頭上で君臨しています)。

 

うちは、布団派。ベビーベッドは完全に不要な物置空間でしかありません。

ベビーベッドを店に置く時には、布団派の人にはおすすめできません、ぐらいのことは書いて欲しいものです。

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布団派におすすめなのはトコちゃんベルトが販売している、天使の寝床です。

まあ、これも一種のベビーベッドですが。

布団に横付けすることができます。必要なのは、横付けできるかどうか、だと思います。5分に1回ぐずったりするのが赤ちゃんですからね。

No.133⌒★和洋の建物【桑折町】旧伊達郡役所

桑折町のメインストリートの終わりの方には大野屋という菓子店があって、

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有名な大野屋のあんぱんが売っています。

新生児の手ぐらい小さなあんぱん。つぶあんではなくこし餡で、思い描いているあんぱんとは違う味だと思います。

銘菓ひよこにごまを付け足したような味ですね。

餡子好きで買った人には、思いもよらぬ結果になると思います(´Д⊂ヽ

大野屋さんは、和菓子だけでなく、洋菓子も売っていて、どちらかというと洋菓子の方に力を入れている感じがする和洋菓子店です。(和菓子コーナーは心なしか暗かった…)

 

そんなメインストリートの終点の、

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突き当りに見えるのが、旧伊達郡役所の建物です。ちなみに右奥のピンク色の建物があんぱんの大野屋さん。

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復元塔屋が美しい旧郡役所の建物。

今は伊達市になっている保原町から移設してきたもののようです。

かつては郡家(こおりのみやけ)があった桑折町(こおりまち)には郡役所は当初なかったんですね…。

それでは「こおり」町の名が廃る、ということで移設を熱烈に推進してきたんでしょうか。

 

建物は木造2階建て、洋風の外観ですが、屋根はばっちりと和瓦の和洋混交で建てられれた、擬洋風建築です。

塔屋の下にもお城によくある三角の千鳥破風らしきもの(入母屋破風?)が乗っていたりします。

 

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中は展示スペースとなっていました。

こざっぱりとしたデザインの内観。天井はわずかに持ち上がっています。

 

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2階は郡の会議場で、ダンスホールのような広いスペース。

わずかにステンドグラスがあり、折り上げの天井。塔屋へ上る階段(立ち入り禁止)。

全体にやはり小ざっぱりしています。

 

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照明の天井には絵が埋め込まれています。

ところどころ、郡の住人に税金の無駄遣いだと睨まれない程度に手をかけています。

 

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郡役所が付き合たりに建っていたので、

会議場から出られるベランダから、桑折町の町並みをまっすぐに見渡すことができます。。

ピンク色の大野屋も近くに見えると思います。

 

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雲形のデザインは、

お寺でよく見かけるデザインをデフォルメしたもののような気がします。

 

大野屋も伊達郡役所も、和洋混交の、どちらかというと洋風押しなのです。

 

★auraの子育て日記

新生児は、世間的に、人気があります!

なぜなら、新生児は希少価値が高いのです。

普段、見ることのない新生児。

新生児は何をしているのかというと、家で寝て母乳を飲んでまた寝て母乳を飲んで過ごしています。

そして母親も育児疲れを起こしていたり、首が座ってないぐらぐらの状態でこわくて外出できないので、町で見かけることは少ないでしょう。

新生児期の小さい赤ちゃんは体重が数か月で倍増してしまうため、その小ささは両親親族だけが見られる特権です。

そのため、たまに無理して町へ出て行ってみると、希少価値の高い新生児はチヤホヤされたりするのです…。