建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.169⌒★【函館市】市街地奥地の見どころとバス待ち。トラピスチヌ修道院、六花亭、香雪園、函館アリーナ

【建築遺産のlog!】第169号

2018.02.09

 

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五稜郭公園をぐるっと時計回りに図書館のある方へ回ると、六花亭の函館五稜郭町店があります。

建物をギリギリ隠すか隠さないかの高ーい木々で、正面を隠した六花亭

駐車場からはうかがい知れぬ向こうに六花亭のおいしい食べ物たちが待っています。

設計は、「高市 都市・建築・デザイン」という変わった名前の設計事務所で、2003年に竣工しました。

高市」と「都市〜」の間はスペースが入るらしいです…。

 

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誰もが知っているレーズンサンドはもちろん、見たこともない六花亭のお菓子がたくさん並んでいました。

カウンターの向こうには、巨大なガラスで視界が開けられていて、五稜郭公園が一望できます。

桜の季節は窓のすぐそばにもたくさん立っている桜の木々によってピンク色の風景が見られると思います。

(でも、今回は初冬だったので土色の風景…)

 

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カフェコーナーも併設されていて、比較的空いているので、カフェもしていきましょう。

 

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そこから、

もはや函館空港にも近い、トラピスチヌ修道院に、バスでやってきました。

バスは本数があまり多くない上にカオスなバス路線図なので、レンタカーで行くのがいいかもしれません。

もう一度バスで行け、と言われてももう行ける気がしませんないほど、

どこをどう行ったのか、全く思い出せないけど、

よく辿り着いたものですね…。

 

トラピスチヌ修道院は、別名天使園というだけあって、入り口から天使(ミカエル)が待っている修道院

 

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よく刈り込まれた植木の、広いアプローチを登っていきます。

観光客は、市街地からは遠すぎるためか、そんなにはいません(そしてみんな車)。

 

山に囲まれた函館の奥地に建てたのは、修道院という特殊な施設だからなのかもしれません。

昔、男子修道院の生活風景の映像を音楽もセリフもなく3時間延々と流すという、恐ろしい映画を見たことがありますが、

だいたいのところその生活内容は、起床→祈り→食事→祈り→奉仕→祈り→食事→奉仕→祈り→祈り→祈り→祈りみたいな生活が絶え間なく続いていく感じで、生活が進んで行っていました。(途中、寝た)

 

トラピスチヌ修道院でも農作業や商品としてのお菓子造りなどの奉仕と一日七回のお祈りに明け暮れた生活をして、その一生を神や人々に尽くしています。

 

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観光客は、前庭のここまで。この奥には修道院の施設が広がっています。

他には、売店があって、クッキーなども売っています。

トラピスチヌのクッキーは楽天市場とか、北海道物産展でも売っていて、全国的な売り上げは相当なものでしょうね。

 

ただ、トラピスチヌ修道院は修行の場だけあって、「観光」という意味ではイマイチな場所かもしれません。

修道院の雰囲気を少し味わったり、函館市市民の森という公園が隣に広がっているので息抜き程度に来るといいでしょう。

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トラピスチヌ修道院からは湯の川の方までバスで行って、数分歩いたところにあるバス停から乗り換えて行くと行ける香雪園(岩船氏庭園)。

分かりにくいバス停に悪戦苦闘の末、何とか行けました。やはりレンタカーでの移動が良い地域です。

トラピスチヌ修道院のバス停には売店があったり、暖かいので過ごしやすいです(このバス停まで来ないバスもあるので注意)。

 

香雪園国指定の名勝になります。

香雪園は、新潟県岩船郡出身の岩船さんが函館にやってきて呉服商として成功し、その私的庭園として築かれたものです(その後、函館市へ譲渡)。

北海道として、庭園の国指定名勝は、ここだけ。北海道では珍しい庭園です。

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園内にはアカマツや杉、イチイなど本州では珍しくもない植物がたくさん植えられていて、温室ハウスもありました。(廃墟?)

本州出身の岩船氏にとって、本州の木々や、温室に植えられていたであろう花などは、懐かしさも感じたと思います。

広い庭園というより公園で、杉がたくさん立っているゾーン、低木のゾーンなど、次々に風景が変わってきます。

ただ、残念なことに、庭園の東半分はゴルフ場になってしまっています。ゴルフ場は冬は営業できないのでソリ遊びができるゾーンになっているようで、子供連れにはいいかもしれません。

 

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旧岩船邸。茅葺ですが、モダンなデザインに仕上げられています。

 

他には入り口の方には、ビジターセンターがあり、職員しかいないのに強烈な暖房で室内を温めていました。

暖房代はもったいないけど、誰もいないし、暖かいし、バス待ちとしては最高のスポットです。(そしてバスはなかなか来ません)

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帰りはバスで近くの湯の川温泉へ。湯の川温泉近くの函館アリーナが夕方になり、夜になると、

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ふんわりとした光できれいに輝いていました。

室内に点々と点いたダウンライトが天の川のように見えます。

 

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函館アリーナは大建設計の設計で、2015年に建てられました。

左側がメインアリーナで、右側が武道館とサブアリーナの2階建て。連星のように繋がった双子のアリーナです。

暖かいし、きれいなので、バス待ちにいいですね。

(バス待ちばっかりですね…)

ここから、飛行場行きのバスに乗って帰路に着きます。

 

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月も、頭上で輝いていました。

 

★函館のマンホール

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函館のマンホールを集めてみました(*‘∀‘)。

函館といえば、イカ(らしい)。毎年6月になるとイカ漁が解禁されるそうで、新鮮でおいしい真イカ(スルメイカ)が採れるそうです。

函館には、春か秋遅くしか行ったことないから、まだ食べたことないですね…。

 

イカは雨水管でした。

汚水管に描くわけにはいかないでしょうね。

 

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そして五稜郭柄の汚水管マンホール。

五稜郭の中に旧函館区公会堂(黄色い縁取りの建物)が描かれています。

 

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汚水管マンホールには小さいものもあります。デザインはほぼ同じ。

旧函館区公会堂の文字が止む無く消されています。

 

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同じく汚水管。ハリストス正教会でしょうか。ハリストス正教会は港から少し遠いので、カモメはあまり飛ばないと思いますが…。