建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.168⌒★【函館市】五稜郭タワーから建物を眺めよう

【建築遺産のlog!】第168号

2018年2月5日

 

今日は五稜郭へ向かいます。

五稜郭へは、函館駅から函館市電に乗って、五稜郭公園前下車。

そこからカラオケ屋とかが並ぶ、あまりきれいではない街並みを見ながら、徒歩10~15分ぐらいで到着します。

もしかしたら直通バスもあるかもしれないので、駅前のバスセンターに聞いてみるのもいいかもしれません。(バスマップを見たけど路線だらけでカオスだった…)

f:id:aurakei:20180203100216j:plain

五稜郭へ着いたら、まずは五稜郭タワーへ登りましょう。

料金は一般900円。やや高いからか、エレベーターはそんなに混んでませんでした。

 

f:id:aurakei:20180203100456j:plain

五稜郭タワーの1階はしまうまみたいな天井ルーバーで天井が覆われていますね。

1階にはお土産屋、チケットセンター、イベントスペースなどがあり、2階はレストラン、展望台は地上90mの高さにあります。

 

f:id:aurakei:20180203100358j:plain

展望台からはもちろん五稜郭が一望できますが、

雪の季節に行けば真っ白な雪化粧が見られ、桜の時期に行けば、桜色に染まる五稜郭が見られることでしょう。

しかし行ったのは雪も降らない冬の初め。土色の五稜郭でした。なんか家蜘蛛みたい…。

 

f:id:aurakei:20180203100659j:plain

五稜郭タワーから見えるこの建物は函館奉行所(函館御役所)の建物。

屋根の色がとてもきれいです。

本当はもっと他にも建物が建っていたはずですが、この建物だけ置かれているので唐突感があります。

 

f:id:aurakei:20180203100914j:plain

函館奉行所は建築面積1000㎡、延床面積も同じくらいで、総平屋建てで建てられていて、正面だけでは想像できないほど奥にかなり広い建物です。

平成22年に竹中工務店他の企業体によって新築復元されました。

役所の入り口(右)は反り屋根で威厳のある風格、内玄関(左)はむくり屋根で柔らかな感じ、上に太鼓櫓が付いている変わった建物です。

太鼓櫓が建物の中心に建っていて、役所の玄関はその少し右、内玄関は左に設置してあります。ずれているのは、内部の間取りによるものでしょうか。

内部の使い方で、外観が決められているわけです。

 

f:id:aurakei:20180203102825j:plain

五稜郭タワーから見えた、日本福音ルーテル函館教会と書いてある建物。

きっと五稜郭タワー建設を知って、上から見えるように屋根にペイントしたんでしょう。広告のようなものです。

ルーテルとは宗教改革者・免罪符の否定などで世界史上有名なマルティン・ルターのこと。いわゆるルター派のプロテスタントの教会です。

 

f:id:aurakei:20180203103412j:plain

ラッキーピエロの店舗(五稜郭公園前店)も見えました。

正面だけド派手なデザインをしています。

ラッキーピエロは観光客が押し寄せる函館駅近くの店舗などは長い行列ができています。

行くならできるだけ観光地から外れたところに行くといいですね。

この店舗も、五稜郭に近いのでお昼時に通りかかると混んでいました。

五稜郭公園前駅の近くの店舗は比較的空いていたので函館に行くときはそこへ行くようにしています。そこは狭い店で、喫茶店のような雰囲気のお店でした。

それにしても店舗の写真を見ているだけでまた食べたくなってきます…。

あの濃厚すぎるハンバーガー、濃厚すぎるポテト、それとなぜかあっさりのウーロン茶のセット…(*´Д`)

 

f:id:aurakei:20180203103846j:plain

丸い建物は函館市芸術ホール。

佐藤総合計画さんの設計で1998年に完成しました。音響設計といえば永田音響設計、の永田音響さんも設計に加わっています。

五稜郭観光とセットで音楽鑑賞でもいかがでしょう。

 

f:id:aurakei:20180203104356j:plain

そのお隣は道立の函館美術館。

1986年竣工、設計は田上義也

…田上義也氏は、何回か前に紹介した、プレーリー感がゼロの函館プレーリーハウスを設計したフランクロイドライトの弟子と言われる方です!

f:id:aurakei:20180120203547j:plain

プレーリー感の無いプレーリーハウスはこちら。

「プレーリーハウス」と名付けられなければ、いい建物ですね、で済む建物だと思っています。

田上義也氏は住宅から、大規模公共施設まで設計しています。

函館美術館の設計をしてからまもなくの1991年に92歳で亡くなりました。

 

つまり、函館美術館の設計はその5年ほど前、87歳頃ということになりますね(;´Д`)

プレーリーハウスの設計は1928年。ずいぶん長期に渡って設計活動を続けてこられた方です。

 

f:id:aurakei:20180203110056j:plain

函館山が向こうに見えます。

函館の奉行所はもともと函館山の方にあったそうです。

もし、あそこにあったならば、港から近いので敵からの攻撃をすぐに受けそうだし、陸地が狭いくびれた地形になっているのでそこを封鎖されれば容易に奉行所としての機能を失って行きそうです。

 

f:id:aurakei:20180203201103j:plain

北の方に目を向けると三角形の敷地に、三角形の屋根の建物が目に付きます。

 

f:id:aurakei:20180203202018j:plain

三角屋根の建物の正体は、函館市中央図書館でした。

設計は佐田祐一建築設計研究所で、2005年に開館しました。

f:id:aurakei:20180203202459j:plain

自転車は円形通路に並べて置きます。

 

f:id:aurakei:20180203204942j:plain

自由にプランニングされた図書館です。

 

f:id:aurakei:20180203205153j:plain

広い図書館で、何筋かのトップライトの光が優しく館内を包んでいます。

寒い函館の街で、光に囲まれて暖かく感じる図書館かもしれません。

 

f:id:aurakei:20180203210556j:plain

2005年に函館市中央図書館が開館する前の建物(旧市立函館図書館)は、今も函館山の麓、函館公園内に建っています。

昭和2年に建てられて、今では書庫などとして利用されているようです。

 

函館奉行所も、中央図書館も、函館山から五稜郭へ移転してきたのです。

 

★もし函館観光に疲れたら

 

函館は寒くて辛い!歩き疲れてもう歩きたくない!と思ったら函館駅近くにある青函連絡船記念館摩周丸に向かいましょう。

連休でも空いている船内。座るところは無数にあって、お金もそんなに使いません。

子供を遊ばせられる室内の広場もあります。

もちろん冷暖房完備で、お昼寝することもできるかもしれません。

ついでに青函連絡船摩周丸の歴史も学んでしまいましょう。

f:id:aurakei:20180203221202j:plain

この日は急に雪が降ってきたので摩周丸に避難してぬくぬくと過ごしていました。

函館区公会堂の黄色い縁取りの建物も雪の向こうによく見えます。

雪が降りだした時、台湾あたりから来たと思われるお客さんたちから拍手と歓声が起きていました。

彼らにとっては雪が降ってこその北海道観光なのかもしれません。

 

★auraの子育て日記

 

横浜市から通知が来て、保育園に見事当選しました(*‘∀‘) しかも第一希望。

父:普通の正社員

母:保育士

なので、待機児童がまた増えつつある横浜市でも、第一希望に受かります。(保育士の力、すげえ)

 

保育園は家の近くでいいんですが、

本当に保育園の送り迎えの時間に仕事を終えられるのかなど、不安は尽きません。

そして粉ミルクを1滴たりとも飲まない、という問題もあります。

どうやって娘は1日の空腹を乗り切るんでしょう。問題は保育士様に丸投げするしか…。

 

もし、保育園に預けられなければ、会社を辞めるしかないですね(*‘∀‘)(辞めたいだけかも…)