建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.163⌒★【函館市】西の端の建物たち。大正湯、ロシア領事館、堤商会

【建築遺産のlog!】第163号

2018年1月11日

 

有形文化財だらけの高龍寺もある函館の西の果ての地区(坂が美しいことで有名な地区)には、他にもたくさんの建物があります。

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大正湯は、函館らしく和洋折衷の銭湯。

市電の函館どつく前」から徒歩200mぐらいで行きつけると思います。(「函館どつく」は造船関連の会社らしいけど、読み方は「函館どっく」らしいです…。)

 

大正湯の下屋と格子は日本風、外壁と二階窓は洋風、屋根は和瓦。

変態的な組み合わせの建物ですが、幸いなことにピンクの外壁と縦長窓が目立って、それなりの洋風外観になっています。

 

自動販売機もピンク色で、庇の色と同じ自動販売機用の屋根も付いているところがいいですね。こだわりを感じます。

 

大正湯はその名の通り、大正3年(1914年)の創業。440円で入れます。

 

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大正湯の近くにあったみかづき工房。

雑貨店兼カフェ兼ギャラリーのお店です。

これも左側が和風、右側が洋風の和洋折衷でしょうか。

風向計が付いていたりして、ほのぼのした雰囲気の建物です。

 

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ロシア領事館は恐ろしく急な坂(幸坂通)の途中にありました。

ロシア領事館は昔々は、現在のハリストス正教会がある場所に建っていたらしいですが、火事に遭いこの場所に移転してきました。

その移転先の建物も明治40年(1907年)の大火で焼失し、現在の建物は焼失したあと1年余りで完成させた建物です。

 

よくよく火事に見舞われたロシア領事館ですが、

この明治40年の大火というのは函館のくびれ辺りから出火して強い東風によって西側の地区を中心に焼き(焼失戸数9000戸弱)、この辺りの建物のほとんどはそれ以降に建てられたものだそうです。

そういえば、大正湯は大正に入ってすぐの建物、裏にある高龍寺もほとんどは大正期の建物です。

この大火に懲りたのか、高龍寺は寺院ながら珍しく煉瓦塀明治43年に建てて完全防御態勢を敷いています。土塀じゃ心配だったんですね(土塀といいつつ木も使うから燃える)。

 

ロシア領事館の設計ドイツ人リヒャルト・ゼール

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ゼールさんは千葉市千葉教会なんかも設計した方です。

和瓦を使ったりわずかに日本的なところも感じられる教会。

 

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ロシア領事館もよくよく見ると唐破風みたいなものが玄関の庇に付いていますね!

少しだけ日本のものを取り入れるのが、彼なりの流儀かもしれません。

 

ゼール明治36年1903年)にドイツに帰国しているので、火災に遭う前のロシア領事館を設計し、これはその再建建築物だということになります。

 

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函館市電を渡って、海の方に行くとある佐藤商会さんの建物(左側の洋館)。昔は堤商会の建物でした。

この建物もやはり大正16年頃の建物。この辺りは大正に入ってから、一気に建物が建ち並んでいったのが目に浮かぶようです。

 

堤商会は今でも450円ぐらいで売ってる「あけぼの印の鮭缶」などを販売していて、その後ニチロ(日魯)という社名になり、2007年にはマルハと合併してマルハニチロとなりました!

日魯の魯の字は、ロシアの魯でもあり、魚が文字の中に入ってることから魚を取り扱う会社としては良い文字です。

堤商会が創業したのは明治39年

その前年の明治38年にはポーツマス条約調印によって南樺太を日本が獲得し、北洋漁業が盛んになりました。

それと同時に創業し、あけぼの印の鮭缶やカニ缶などを売り出して文字通り波に乗り出したころにこの建物が建てられたのです。

 

大火があってもさらにたくましく復興・発展して行ったのが、函館の西の地区です。

 

★*.+゚auraの子育て日記(生後5か月になる前)

 

この前、子供に風邪をうつされました。

 

まったく、人が目の前に居ようと居まいと構わず咳もくしゃみもしやがるんです…。

でも子ども自身は発症してないので、他からもらったものかもしれません。

それとも、風邪のウイルスは保菌しているけど発症しないスーパーマン乳児かもしれません。(生後数カ月は風邪も引かない強靭な体らしいです)

 

そういえば、病気といえば、この前子供の目やにがひどいので夜間救急にかかってみたら、軽い結膜炎か何かでした。

原因は不明なものの、ぼくの中で怪しいと思っている原因は、ベビースイミングです。

 

ベビースイミングってぼくは連れて行ったことはないけど、母親と一緒に週何回か行き始めました。

 

〜〜ここから妄想〜〜

ベビースイミングって、たぶん、乳児が10人ぐらいと父母たちがプールに集まって運動とか体操とか水中遊びとかをするんだと思いますが、

乳児というのはところ構わずおしっこもうんちもする生き物なので……プールの中は結構汚染されていくと思います。

いくら塩素殺菌したとしても追いつかないほどの汚染物質(おしっこやうんちやその他病原菌)。

その水をみんなでぐるぐる遊びして撹拌した上で、

顔を水に付けてみましょう!の号令のもと汚染水を顔に浴び頭にも浴びて口の中にも入ったりして………(*´>д<)

乳児はプール後、目を洗うこともできません。見事に眼病ベビーの出来上がり!

〜〜ここまで妄想〜〜

 

という…以上、完全な妄想のお話でした(このお話はフィクションです)。

ベビースイミングってベビーにとってはいい体験ですね( ´∀`)。