No.152⌒★【千葉市】葡萄の別荘。神谷伝兵衛別荘
ラストエンペラーの弟も住んでいた千葉市ゆかりの家・いなげがある山には、
その山は稲毛浅間神社の山なんですが、
神谷伝兵衛の別荘も近くにありました。
ここは古くは別荘街だったので、今でも会社の寮や、ホテルなどが軒を連ねています。
昔は近くにあった海ももう、ほとんど見えなくなってしまったのに…。
今では巨大で騒がしい国道14号の道路とその路面店しか見えない別荘街です。
貴賓あふれる、白い洋館の別荘。
これを建てた神谷伝兵衛さんは、浅草の神谷バーで有名ですね。
(行ったことないけど何となくみんな知ってるバー)
葡萄酒や、神谷バーの代名詞とも言える電気ブランなどの洋酒の製造や販売を明治の早い頃から始め、それで財を成してきたので、住居を洋館にするのも分かります。
この別荘は大正7年築のRC造。
1997年に国の登録有形文化財となりました。
アーチを潜って入る柱廊。
葡萄酒色の階段を登って2階に行きましょう。(1階はボランティアの方の一生懸命な説明を聞いてるうち写真を撮り忘れた(´Д⊂ヽ)
神谷「私は葡萄酒で財を成した、この部屋のコンセプトは葡萄で頼むぞ。
床柱には葡萄の木を使ってくれ」
設計士「分かりました。葡萄の木が立ってるということはぶどう棚も必要ですね。天井でぶどう棚の表現をしましょう。竹で櫓を組んで…」
神谷「それで頼むよ、しかし葡萄が実ってる姿もあるといいな」
設計士「では欄間に実ってる葡萄の絵を書き込みましょう!」
みたいなやり取りがあったのかなかったのかわかりませんが(ないかも)、
部屋全体がぶどう棚の中にいるようなコンセプトで作られています。
床柱はちゃんとぶどうの木。
しかし、天井のぶどう棚に行き着く前に途切れていますね(´Д⊂ヽ。
欄間にはぶどうが描かれています(*‘∀‘)。
床柱+天井+欄間が揃って神谷伝兵衛の葡萄部屋が完成するのです。
★今日のお酒(*‘∀‘)
神谷伝兵衛さんが作った電気ブラン。
当時、「電気」というのは言葉も含めて最新のものだったので、電気ブランという呼び方はすげーかっこいい名前と思われていたのです。
今はあまりかっこいい名前でもないですけどね。
電気ブランは京成稲毛駅の近くにある酒屋さんで買うことができました。(稲毛園だったかな?)
アルコール度数は30度と40度の2種類あり、
味は、
そのまま飲んだらあんまりおいしくなかったですね…。
ブランと言う名の通り、ブランデーをベースに、ワインやジンなどをまぜこぜして作られているようですが、
昔からジンの刺してくるような味が苦手なんですよ。電気でビリビリする感じはジンのせいでしょうか(。ŏ_ŏ)
さらにジュースか何かを混ぜこぜして飲むとおいしく飲めました…。