建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.151⌒★【千葉市】変遷ある建物たち 千葉トヨペット、ゆかりの家いなげ

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自動車販売店には見えない千葉トヨペットの建物。

温泉旅館とか、どこかの巨大新興宗教社務所とかに見えますね。でもここは自動車販売店。

ここへ電車で行くなら京葉線稲毛海岸駅か、京成線京成稲毛駅か、総武線稲毛駅から歩いて行きましょう。

この辺りは並行して走る3本の路線があって、よくよく考えて電車に乗らないと遠回りになってしまいます。

 

千葉トヨペットの建物は1899年(明治32)に建てられた登録有形文化財です。

設計は妻木頼黄、武田五一という有名建築家によるもので、

今は合併を繰り返してみずほ銀行となっている、勧業銀行の本店として建てられたものです。

勧業銀行は東京に本店を置いていて、その後この建物は遊園地の事務所→市役所と経たのちに千葉トヨペット本社社屋となっています。

長い長い旅をしてここまでやってきたんですね…。

 

左右対称の堂々たる建物。屋根には唐破風、千鳥破風なども乗って、サッシは障子にも見えます。

 

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千葉トヨペットからほど近くの、低い山の裾には、ゆかりの家・いなげ、という家があって、

清のラストエンペラー愛新覚羅溥儀の弟、溥潔がたった数か月、仮寓として新婚生活を過ごした家です。

そのあとすぐに満州国皇帝の兄の下、新京に引っ越していったので、ほんのわずかにしか使われませんでした。

 

皇帝の弟が住んだ住んだと言ってるけど、

この建物は大正初めに誰かの別荘として建てられたもので、別荘として使われていた時代の方がずいぶん長い建物です。

 

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仮寓とはいえ、皇族が住む建物としては質素に見える建物。

建物は平屋で、そうたくさんは宿泊できない広さの建物(使用人はいなかったのか)。

清の皇宮などに比べるとずいぶん質素に見えるでしょう。

新婚でさえあれば、そんなことは気にならないんですかねえ。

 

愛新覚羅家は、清から満州国の皇族となっていきましたが、海からは遠い地にいたので、

海の近くのこの場所を選んだのかもしれません。

今では道路と埋立地が広がっていて想像するのは難しいけれど、昔は眼前に海が広がっていたはずで、別荘が建ち並ぶぐらい美しい景色だったのです。

ただ、今は汚い汚い道路が見えるばかりです(´ω`)

 

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小さいながらも洋室もあります。

 

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庭。広くはありません。隣は浅間神社

ちなみに富士山御神体浅間神社は、東京湾を挟んで富士山の方面を向いて建てられています。(Google Mapを見る限り、少し方向がずれてる気がするけど)

富士山も、おそらくここから見えたんですね。

 

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離れ。

どれを見ても、大正時代の別荘建築の枠を超えないものばかり…。

皇弟の家、と思って行くと質素さにびっくりし、

予備知識無しに行くと、さすがお金持ちの別荘、立派だ、と思うでしょう。

 

★*.+゚auraの子育て日記

 

この時期、寒いので、手が冷たくなりますよね。

 

お風呂に入る裸の我が子にわずかでも冷たい手で触れようものなら、

ギャンギャン泣き喚かれます。

 

それで、触れる前にお湯で手を温かくしてから、抱え上げたりしますが、

作業をしているうちにまた冷たくなってくる手…(´Д` )

 

あれいったいみなさんどうしてるんでしょう。いい解決方法が思い浮かばないんですが(初冬なのにすでにつまづく)

 

おしり拭き温め器があるように、御手手温め器も発売してはいかがでしょう、COMBIさん。