建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.116⌒★けもの道上の古墳【逗子市】長柄桜山古墳

逗子へはJR横須賀線で行くか、京急逗子線から行くことができますが、

JR線で行く方が僕は好きですね。

なぜかと言うと、多くの場合、バスの始発がJR逗子駅だからです。

JR逗子駅を出発したいろんな方面行きのバスは、京急逗子駅に着く頃には乗客でいっぱいになります(´Д`)。

ただ、京急逗子駅は電車の始発駅なので、帰りは必ず座って行けるメリットがあります。

つまり。

行きはJR、帰りは京急で帰るといいかもしれませんね。

JR線は途中で鎌倉を経由するので、非常に混み合うのです。

 

その京急新逗子駅から、徒歩で南へ10分ほど行ったところ。

長柄桜山古墳

があります。

古墳へは六代御前の墓がある通りを山の方へ。

六代御前は、御前といいつつ男なんですが、

平正盛→忠盛→清盛→重盛→維盛→六代御前、と平氏六代目だから六代御前

幼名からして六代でした。

平正盛平忠盛の頃、平家の力が一気に大きくなり、清盛の三代目で絶頂に。

維盛・六代の時、その権力が完全に崩壊してしまった平家。

その六代の墓がここにあります。

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古墳へは狭いコンクリート敷の小路を登って行きます。

 

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どんどん細くなっていく小路…。

右側は崖になっていますが、この道を原付バイクで登ってくる人もいるようで、バイクが途中置いてあったりします。

ひび割れが道を覆います。いつか、崩れ果てる道なんでしょうか…( 'ω' ;) 

 

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ついには、ほとんど道は無くなりました…

(´Д`)

 

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両脇には廃墟。

人が住まなくなって久しい感じですが、立派な建物だったのかもしれません。

しかし、上の方には一軒だけ、建物内に光が見える家がありました。

毎日毎日、この雑草だらけの道を下って生活をしているんでしょう。

けもの道のように、わずかに道の地肌が見えていたのはここの住人のお陰ですね。

 

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そして現れる、長柄桜山古墳(ながえさくらやまこふん)。

見た目では分からないものの、左のふっくらしたところが前方後円墳になっているようです。

この古墳は、

古墳時代の後半ごろになって造られたもので、古墳のあるこの小高い山からは、下にある逗子のビーチの喧騒が聞こえてきました。

 

長柄桜山古墳からずっと西へ目を向けてみると、(木が無ければ)江ノ島が見え、さらにその延長線上に富士山が見えるはずです。

つまりこの丘は海だけでなく、江ノ島も富士山も一望できる、特別なスポットだったのだと思います。

 

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静岡県藤枝市の若王子古墳も、山と山の間に富士山が顔を覗かせる、絶好のスポットでした。

富士山を中心に、

富士山の眺望を独占したい各地の首長たちの墓が、同心円状に連なっているのかもしれません。

 

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マムシに注意、はどこの山を登る時にもあるので、たいして怖がってはいませんでしたが、

本当に出そうなけもの道を通る時は、とても怖いものですね(´Д`)。

 

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帰りは、大きくひびわれた小路を滑り降りるように帰って行きました。

あまり、長居しない方が良さそうな雰囲気の山なのです。

このハイキングコースは、「ふれあいロード」と名付けられていますが、できれば何とも触れ合いたくないという一心でした…。

 

✩*.゚ひとりごと

空気清浄機と掃除機の、ホコリを吸う量って、

空気清浄機<<<<<<<掃除機

ぐらい。

ほんとに空気清浄してるのか