建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.110⌒★白石のサヴォア邸【白石市】

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白石市当信寺近くを歩いている時に、ふと通りかかったこの建物。

なんとなくサヴォアに似ているなあ、と思いながら通り過ぎました。(住宅じゃないけど)

 

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サヴォア邸とは、こういう建物。

サヴォワ邸/ル・コルビュジエ 東京書籍/中村研一著)

 

見れば見るほど同じ…(´Д`)

 

ピロティの感じといい、連続窓の感じと言い、2階建てなところ、屋上に何かあるところ。

なんなんでしょう、この建物。

設計はアモルフの竹山聖氏によるものです。

 

サヴォア(もしくはサヴォイア邸あるいはサヴォワ邸)を設計したル・コルビュジエは、世界でも屈指の知名度と人気を誇る建築家です。

近代建築では影響力はトップかもしれません。

そのル・コルビュジエは、近代建築五原則、というものを提唱しました。

五原則とは、

・ピロティ

・屋上庭園

・自由な平面

・水平連続窓

・自由な立面

の五つですが、そのうち自由な平面と自由な立面に関しては、現在はほとんどの建物が達成していると思います。

 

この白石市の謎のサヴォア邸(実は白石市ふれあいプラザ)も、自由な平面・立面に加え、ピロティ、水平連続窓についても達成しています。

 

 

屋上も、グーグルマップを見る限り、なにかしら庭園というか小広場として利用している形跡があります。

つまり、白石市ふれあいプラザは、コルビュジエが提唱する近代建築の五原則も達成した、サヴォア邸に似た建物なんですね…。

 

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コルビュジエは、スロープを多用することでも有名ですが、この建物にもスロープらしき施設がはっきりと見えます。

 

窓を連続窓とするために、柱は少し奥に設置。サヴォア邸と同じく純白な外壁。ピロティを車寄せに利用しているところも一緒。

サヴォア邸は広大な敷地になぜか二階建てのピロティ付きの建物になっていますが、こういう建物はもともと都市向きの建物なんです。

白石市の中心部にある、ふれあいプラザの方がしっくりきます。

 

まあ、ただ、そんな建物でした…(何の建物かは知らん)

 

★★

さて、

次の日、車を借りて白石市の郊外の方を走っていると巨大病院が現れたんですね。

 

公立刈田総合病院というようですが、

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これも結構サヴォア邸なのでは…(´Д`)?

 

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ピロティ、及び水平連続窓っぽいデザインは一緒。白いところも一緒。

ピロティが車寄せになっているところも一緒。

ただ、サヴォア邸に似せなければ、という思いが強いのならば、実は自由な立面(ファサード)ではないのかもしれません。

設計は芦原太郎、北山恒、堀池秀人のトリオ。

芦原太郎、北山恒両氏は前々回、白石第二小の設計で出てきた人で、

堀池秀人氏は、前回白石市文化体育活動センターの設計で出てきた、白石市ではおなじみの人物です。

 

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上の方には緑が見えるので、屋上庭園もしっかり完備。

やはりこれもサヴォア邸のオマージュ的建物かもしれません。

 

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ちなみに病院は朝早く行き過ぎたせいで閉まっていました(´Д`)。

スロープがあるかどうかは不明です。

天井まで届かない小部屋を造っていて、奥行きの広さ、天井の高さを感じさせる建物です。

 

以上、

根拠は無いものの白石市サヴォア邸愛についてお届けしました…(*‘∀‘)