No.109⌒★鉄骨の塊の建造物【白石市】
東口には立派なロータリーがありますが、改札口はなぜかないため、ひと気がまるでないゴーストロータリーになっています(一組のカップルが横になってるだけ)。
東口の方には川が流れていて、あとは悠々とした住宅街が広がっている地域。
数キロ先で白石川に注がれる、その川には橋がかかっていて、
その姿は、あばら骨の化石のようです。
首長竜の化石のよう。
しらさぎ橋という名前のようです。
この橋は、しらさぎの姿を表していたんですね…('Д')
そういわれれば、何となくしらさぎに見えて来なくも無いかもしれません。
震災で落ちて来た天井材、みたいな壊れた感じもする橋ですが、
1本1本をよくよく見ると、鉄骨にトラス(三角形)がしっかりと組まれていて、空へ見事に飛び立つしらさぎの強い翼の姿を表わしています。(そもそもしらさぎの形だからしらさぎ橋と名付けられたわけではないかもしれんが…)
これを設計したのは阿部仁史氏(阿部仁史アトリエ)で、1994年32歳の頃でした。
宮城スタジアムも設計している、有名な方ですね。
市営鷹巣住宅。設計組織ADHの設計?
を、川沿いに横目に見ながら、新幹線白石蔵王駅の方へ向かいます。
白石蔵王駅を通り過ぎた向こうに、白石市文化体育活動センターホワイトキューブがあります。
堀池秀人都市・建築研究所の設計。
ファサード(正面)は普通ですが、内部は鉄骨の塊です。
中に大きな卵型のものが浮かんでいますが、完全に通行止め状態。
念のため次の日も行ってみましたがやはり通行止めでした。
あそこに、何かがあるんですね…見られてはならない何かが…。(廃墟?)
文化体育活動センターというだけあって、フィットネスクラブみたいなスペースが端にあります。
「今日のご案内」というホワイトボードを見てみると、
ホール:コスプレ撮影会
リハーサル室:ヒップホップダンス教室
アリーナA:書道会
会議室2も書道会……などという予定になっていました(´Д`)。
文化体育活動センターはどちらかというと文化活動が優勢なようです。
ホワイトキューブは巨大な施設にも関わらず、人の気配はあまりありません。
書道展覧会もほとんど人を集めていない様子なので、ヒップホップで疲れたキッズがひとりたたずんでいるだけでした。
空中歩廊のスロープ。
その向こうには無粋に白い壁がいきなり立ち上がったりしていて、これはいったいどういう計画だったんでしょう(白い壁の向こうは書道会の展示をしていた)。
卵型の何かなど、見応えはある建物ですが、「箱モノ」という言葉がピッタリ過ぎる、赤字の気配濃厚な建物でした。