建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.100⌒★八王子を空想する【八王子市】船田石器時代遺跡

【建築遺産のlog!】第100号

2017年5月29日

 

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八王子市に来ています。

写真は、

市内を貫いて流れる東浅川に鯉のぼりがはためいている、長沢端午ふれあい祭りの模様です。

八王子の市域は広く、高尾山などがある山地と、南大沢などの丘陵地帯、八王子盆地と呼ばれる一帯に分かれています。

 

広いので、行きたい場所はそれぞれ遠く離れていました。電車で回りましたが、車を使った方がいいかもしれませんね。東京都なのに…。

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船田石器時代遺跡(国指定史跡)

というところに行ってみたんですが、普通の公園に、石碑が立っているだけでした…。

 

この船田石器時代遺跡は、

戦前に、円形の敷石住居跡を発見したものの、その後軍関係の敷地として利用されたため荒廃して、

その遺跡は実はどこにあったか分からなくなってしまったよー

(*‘∀‘)

という遺跡です。

 

つまり、この石碑が建っている場所が遺跡の場所かというと、よくわからないんですね…。

この辺には間違いないけど、公園を造ったから、公園内に石碑だけ立てとけ、できるだけ、端っこにな…。ということなんでしょうか。

そんな場所を国指定の史跡にするとはよっぽど重要な場所なんですね。

 

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敷石住居とはその名の通り、床に敷石を平らに並べて敷いた住居のことで、

もし一棟だけだとしたら、偉い人の家だったのか、祭祀関係で使われた建物だったのかもしれませんね。

もはやその遺跡はどこかへ行ってしまったので確認しようもありません。

 

そして、敷石住居は、東北地方から関東、中部地方に至るまで、たくさん発見されているのです(なぜ国史跡なのか今もって謎) 。

 

行かないと思いますが、この遺跡には西八王子駅から徒歩700mぐらいで行くことができます!

 

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その後かなり歩き、京王狭間駅とめじろ台駅の間ぐらい。そこに、

長澤歯科医院

の建物があります。設計は、TYRANT松葉邦彦氏

壁一枚分のすれすれのところに2階の箱を乗せた、歯科医院兼住居の建物です。

建物の下は特に何も使っていない、OPENスペースになっています。

歯科医院と住宅を隣り合わせに設置しながらゆるやかに分離させたということなのか、

視線が抜けることで広々とした感じを表現したかったのか、

単に2階に住みたかっただけなのか、分かりませんがこういう建物です。

 

もしくはこの人は芸大の出身の方なので、芸術的意識から、こういう建物にしただけかもしれません(形ありきで建物のプランをする設計士もいます)。

白い、浮遊感のある建物をイメージして設計したので、まるで浮かんだような構造のこんな建物になりました…

みたいな。

 

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「長」の字がハブラシのマークになっています。

長いハブラシですね。