No.77⌒★【所沢市】の建築好きも訪れる狭山湖畔霊園と聖地霊園
【建築遺産のlog!】第77号
2017年3月26日
現代建築とお墓:狭山湖畔霊園
狭山湖畔霊園は、西武ドームからやや北へ行ったところ、
西武ドームの北を通るレオライナーの路線を挟んで目と鼻の先にあります。
湖畔からは300mぐらい離れてるけど湖畔霊園。
たくさんのお墓の中に、ドーム球場とか、宇宙船みたいに見える建物が鎮座しています。
これは、真ん中は屋上緑化、正円でない丸い屋根が乗っている、
狭山湖畔霊園の管理休憩棟
です。設計は中村拓志氏主宰のNAP建築研究所。
中村拓志氏は尾道にリボンを巻いたようなチャペルを建てたり、一目で外観に目が行く建物の設計をします。
墓地、というのは主に四角い墓石の連続なので、
その中に丸い建物があるととても目を引きますね。
霊魂は、真ん中の屋上緑化の木にまず降りて来て、ぽっかり開いた穴から建物の中へ入って来るんでしょう。
降りてきた霊魂は、中で休憩している家族や親せきや友人と、一緒に過ごすのでしょう(知らんけど)。
それにしても内部も美しい形をしています。
霊園の真ん中付近にある、
礼拝堂。
これも中村拓志氏の設計です。さっきとは全く違った雰囲気の建物ですね。
入り口も三角形になっています。
中は光が降り注ぎそうな開放的で木の質感たっぷりの礼拝堂(でも夏は暑そう…)。
この建物の地下は納骨堂になっていました。
狭山湖畔霊園は西武ドームの建築面積(40000㎡)よりも大きい50000㎡の敷地に約4500区画のお墓を収容します。
墓所使用料は189万円(2.7㎡)~2400万円(24.0㎡)まで様々です。
現代建築とお墓:芝生が美しい所沢聖地霊園
所沢にはもう一つ、有名な霊園があります。
それが所沢聖地霊園。池原義郎氏の設計です。
この日は夏真っ盛りの35℃ぐらい気温がある日でした…。
とにかく暑くて、日差しを避けるところも無いので、園内に人は誰一人いませんでした。
白と、緑で覆われた聖地霊園。
南の島の霊園、といった感じの雰囲気があります。
所沢聖地霊園は1974年昭和49年に開園し、
面積は26万㎡と、西武ドームの6倍以上の広さで敷地内には23000もの区画があります。
墓地使用料は、2.5㎡125万円〜で、狭山湖畔霊園より若干安い価格設定でしょうか。
モニュメンタルな礼拝堂
礼拝堂も開園時に建てられたものです。
この礼拝堂も、三角屋根の頂部はトップライトになっています。
霊魂は、トップライトのガラス窓から入ってきて、礼拝をしている家族やら友人と交わるのでしょう。
建物を奇抜な形にしたりするのは決して建築家の自己満足ではないと思います。
モニュメンタルな建物があると上から降りてきた霊たちも迷わずに来れるような気がします。
ここでは、彼ら(霊)が主役なんです。
★あとがきのひとりごと
ぼくは花粉症ですが、まず毎年2月中旬に発症し、3月中旬には最もひどくなります、、が、3月下旬には一旦症状が8割方治まって、4月下旬頃の、みんな花粉症を忘れてしまった頃にまた発症します。(その後6月まで続く)
一番、花粉症がひどい時期に半ば治まって、花粉が無くなってきた頃また発症するという、この流れ。
ぼくはいったい、何の花粉に襲われているんでしょう…。
★★ひとりごと2
今日の記事を書いたあと、スマホのネット広告が、お墓の広告ばかりになりました。
どうやらお墓を買いたい人と認識されたようです。