建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.74⌒★【三島市と清水町】三島の泉のある風景桜のある風景

【建築遺産のlog!】第74号

2017年3月19日

 

三島市のたくさんの湧水

 

三島市にはたくさんの湧水が湧いていて、

その水は富士山の方からやってきます。

 

富士山に降った水は、だいたい26~28年をかけて地下を流れて三島市の地表に湧いてくると言われています(もっと長いものも短いものもある)。

今、三島市に湧いてきている水は、

イラククウェートに攻め込み、

東西ドイツが統一され、

バブル景気終わり気味の頃の、

1990年の味がするかもしれませんね( *´-` )

 

三島駅についたら、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り、2駅行って三島田島駅で降りましょう。

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オレンジと茶色の門がある、

隆泉苑表門

オレンジは枯草色ぐらいのオレンジです。

門の真ん前に車が停まっていて、この場所からしか撮ることができませんでした。

 

この四脚門登録有形文化財

 

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同じく登録有形文化財隆泉苑も、同じような色合いをしていました。

この日は、隆泉苑の中ではたくさんの黒服の人たちが法事の会食をしているのが見えました。

 

隆泉苑の隆は、鉄興社、日本カーボンなどの社長を務めた実業家の佐野隆一氏の隆の字、

隆泉苑の泉は、

 

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敷地内の庭園に泉があるのでそのことでしょうかね。

泉は富士山の湧き水が混ざった川から、水を引き込みました。

 

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敷地の半分は、佐野美術館として整備されていて、

その他の敷地が隆泉苑庭園になっています。

美術館の敷地を提供してもなお広い隆泉苑で、泉をぐるっと散策しながらのんびりすることもできます。

 

その隆泉苑から、500~600m歩いた、駿東郡清水町に入ったところに

柿田川湧水群

の公園があります。

 

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柿田川公園湧水から発する柿田川とその周りの公園や緑地からなる、広大な公園です。

柿田川はすぐに狩野川に合流してしまうので、全長で1.2㎞しかない、一級河川としては最も短い川と言われています。

 

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JR東海の広告でも有名になった、柿田川の美しい湧水…ですが広告ほど美しく感じないかもしれません。

湧水が美しいんではなく、写真技術がすごいんですね。

 

それでも多少は美しい柿田川湧水群。

丸い石の詰まった穴から、盛んに水が湧き出しています。水量はかなり多そう。

向こうの方にはわさびらしき植物が群生していて、水が無いのかと思うほど、水は透き通っています。

 

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別の場所では青い砂地からも盛んに水が自噴しています。

水が透き通っているので、砂だけに見えます。

 

柿田川湧水群の湧水量1日100万トン

他の湧水池、たとえば山梨県北杜市の有名な三分一湧水は湧水量8500トン。

阿蘇の有名な白川水源は1分に60トンというので、1時間で3600トン、1日で、86400トン。たいしたことねえな…。

柿田川湧水は、湧水量では他の追随を許さない量なのです。

この豊かな湧水があるおかけで、柿田川は1.2㎞しかないながら1級河川にもなり得たのでしょう。

 

 

もしも、

の季節にここへ来たのなら、

柿田川公園からは北東にある

平清神社

へ行きましょう。

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湖の中の祠と、富士山の景色と共に、桜が見られるかもしれません。

桜と富士山はものすごく美しいんですが、ここでは酔っ払い花見客もいないし、席取りで留まる場所もないなんてことはありません。

ゆったりと桜が眺められるいい場所です。