建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.58⌒★神社パラダイス【静岡市】静岡浅間神社のたくさんの神社

★*.+゚

宇津ノ谷峠を越えて、静岡市まで降りてきました(バスで)。

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駿府城の北西の山には、寺社仏閣が密集しています。

ある運勢のサイトによると、北西は金の方位に位置するそうです。

金の方位は仕事運や事業運などが良いでしょうとのこと。

北西の金の方位に良いカラーは、銀、白、グレーだそうです。

(金色じゃないんかい)

 

 

まず現れるのは参道を歩いて行った先にある

大歳御祖神(おおとしみおやじんじゃ)。

大歳御祖命が御祭神で、農業関連の神様です。

 

農業は事業運と相性が良さそうですね。よって駿府城の北西のこの場所に建ってるのかもしれません。

 

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高貴な人々が楼門を守っています。二人とも弓遣い。

 

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この神社は最近新装されてピカピカです。本殿も新装。

なかなか変わった橋の掛け方をしています。

階段だけだったところにむりやり橋を架けて、何段か登らずに済むようになっています。

建物は重要文化財

 

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次の神社は八千戈神社。

御祭神は八千戈命

名前通りたくさんの矛(戈)を持っているのか、武の神様です。

困難を切り開く、開運の神様でもあるようです。

これも事業を切り開く、北西向きの神様でしょうか。

 

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さっきの大歳御祖神社と同じく、黒と金を基調とした派手な建物です。

八千戈神社は唐破風・千鳥破風・入母屋造り、重要文化財指定です!

江戸時代の末に建造されました。

 

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次はこの急階段を登って行った先にある(下は八千戈神社)、

 

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賤機山古墳(国指定史跡)

 

ではなくて、

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麓山神社です。

そして、正面写真を撮るのを忘れて側面だけ撮るという…。

それにしても徳川家の建築だけあってどれもこれも極彩色です。

そしてまた重要文化財

 

さっきの八千戈神社よりも数十年、古い神社です。(江戸時代後期の建築)

この神社は大山祇命を御祭神とし、衣食住全般を見守ります。

農業の神様とかぶっている部分がありますが、五穀豊穣から林業の繁栄までを願う、「事業」に関係する神様と言えそうです。

 

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そして、門からして美しい静岡浅間神社と神部神社。

 

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神社建築では珍しい高層の神社。

これは拝殿で、後ろに浅間神社と神部神社が並んでいる、珍しい形式。

 

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舞殿から見た拝殿。舞殿も拝殿に比べれば地味なものの、彫刻は美しいです。

 

御祭神は木之花咲耶姫命(コノハナノサクヤビメ大己貴命(おおなむちのみこと)

 

木花咲耶姫

実はかぐや姫だという、女神ですね。

aurakei.hatenadiary.com

 

富士市と同じ浅間神社なのでもちろんこの姫が御祭神です。

安産などの神様。

 

もうひとりの大己貴命八千矛神と同じ神のようです。

浅間神社HPによると八千矛神大己貴命荒魂という、神の荒々しい側面を現した魂らしいです。

何のことやら分かりませんが、

そのため先ほどとは違って武の神様ではなく、延命長寿などの神様なっています。

どんな時か分かりませんが、荒々しくなると矛を持って敵を薙ぎ倒しに行く、普段は優しい神様なのです。

 

延命長寿…安産……北西の方角だから事業系の神様を集めたというわけでもなさそうですね。

ともかくこの場所は神社を寄せ集めた神社パラダイスなのです。