No.45⌒★太宰府天満宮の参拝後は【太宰府市】
太宰府天満宮を出たら、今は国立博物館へ行くのが標準ルートになってしまいました。
太宰府天満宮内の菖蒲田の脇を太宰府遊園地の方へ向かって、国博専用のエスカレーターに乗って、
近未来的な動く歩道を通って行くと、
九州国立博物館はあります。
設計は菊竹清訓氏。
菊竹氏は2011年に亡くなってしまったので、遺作に近い建物になってしまいました(2004年竣工)。
元々天満宮の裏に広がる山だったところを削って建てたので、緑が減って残念に思っていましたが、
全面ガラス張りなのは周囲の緑を映し出して、緑あふれる感じにして開発の傷跡を和らげたかったんでしょうか。
外壁はいわゆるダブルスキンで、ガラス+空間+ガラスで断熱効果を狙っています。
青い建物なので、晴れた日に行くと空の色と混ざり合ってもっときれいな建物に見えると思います。
天井には木材を張り付けてあって、和な雰囲気を醸し出しています。
上の写真はエスカレーターに乗りながらの写真ですが、落ちそうになりました。
エスカレーターを上りながらの撮影は危険なので止めましょう( ノД`)
九州国立博物館は、上野の国立博物館ほどではないものの、混むときは非常に混むので時間に余裕をもっていくことをお勧めします。(このあたりはレジャースポットが少ないので、地元の人が年間パスを手に入れて何度でも来ます)
太宰府天満宮を出てもう一つ行くとしたら、近くにある光明禅寺に行きます。
太宰府天満宮の大鳥居を入らずに、お土産屋の甘木屋と案内所の間の道を右へ、豆腐料理の水月庵や梅が枝餅屋を抜けて行った先に光明禅寺はあります。
しかし光明禅寺は閉まってることも多く、3回行って、2回閉まっていました。打率.333。
ホームページも無いし、開いてたらラッキーぐらいの気持ちで行く必要があるかもしれません( 'ω' ;)。
白洲のエントランスを抜けて、建物中へ入って行くと、
九州唯一と言われる枯山水の庭が現れます。
後ろは山、反対側は観光客があまり入って来ない通り。
喧騒の太宰府天満宮のすぐ近くにありながら静かに過ごせると思います。
この庭には「一滴海庭」という題が付けられています。
ザッケローニ監督も、一滴一滴が海になる、という言葉を残していましたね(全く同じ意味かどうかは知らん)。
大きな海もわずかな一滴から始まる、というお話ですが、さて一体最初の一滴はどこで、辿り着く海はどれなんでしょう。
枯山水はどうにもわかりづらいところが多くて、石の配置などにも意味を持たせたりしますが、目を凝らして見たとしてもよくは分かりません。
ただ、
一滴の水が集まって滔滔と流れていくことを想像しながら、しばらくの間見つめているといいと思います。
人間も長い時間の流れの中にいる、たくさんの人の中の一個人に過ぎないのです。
その中で、自己とは一体何なのか考えてみるためのきっかけになるものが、枯山水なのかもしれません。
などと、禅寺らしく少し考えてみたりしました…。