No.44⌒★太宰府天満宮お正月【太宰府市】
太宰府天満宮へ初詣に行きます。
菅原道真が亡くなったあと、道真を左遷した関係者などが次々と亡くなってしまったことから、三大怨霊などという不名誉な称号を獲得してしまいました(他2人は平将門と崇徳上皇)。
左遷されたぐらいで怨霊になるならこの世は怨霊ばかりですが、
とにもかくにもそのおかげで太宰府に立派な天満宮ができたのです(怨霊を鎮めるため)( ´∀`)。
天満宮へ通じる太鼓橋の途中には、
誰にも注目されないですが、重要文化財の志賀社があります。
心字池の中にあって湿気あるからか、檜皮葺きだからなのか屋根は苔で覆われています(葺き替えの時期では?)。
1458年の室町中期に建てられた建物で、小さいながら千鳥破風と唐破風を備えていて、
「きけ わだつみのこえ」で皆様おなじみの、”わだつみ”を祀っています。
わだつみは漢字で書くと綿津見(神)、イザナギとイザナミの子で、海の神です。
太宰府天満宮の前身である安楽寺が海外貿易を行っていたため、海の神を祀っているのです。
室町時代は農業・手工業・交通が発達し、貨幣経済が広がり、海外との貿易も広がった時代です。
太宰府に近い博多でも、中国や朝鮮、琉球などとの貿易が広がり、絹などの輸出が行われました。
本殿へ向かいましょう。これは12月31日の姿。
まだ人はまばら。
こちらが1月1日。お堂内にお金が投げ入れられないように、白い布を張り巡らせています。
さもないと、祈祷などをしている人々の背中にお金がばしばし当たります…。
12月31日は、半分ぐらいは、中国・韓国中心の外国人、1月1日は、ほとんどが日本人でした。
つまり、普段は観光施設、元旦は宗教施設。
1月1日は、0時台はすさまじい人々が参拝し、一旦参拝者が減って11時台ぐらいまでは比較的閑散、それからまた多くなると思います。
上の写真は10時頃。まだまだ本格的な客の入りではありません。
太宰府天満宮本殿は流造り、唐破風、檜皮葺きの重要文化財です。
建築年は安土桃山時代の辺り。
檜皮葺きの社殿だとやはり、格式を感じます。20数年前に一度葺き替えが行われました。
建物手前右が有名な「飛梅」で、今年の開花は取り分け早く、昨年12月中に開花しました。
遠目にはまだ枯れ木ですね(人の波に押されて左へ左へと流されたので確認できなかった)。
太宰府天満宮へ来ると必ず、この菖蒲田のほとりの茶店で梅が枝餅を食べて帰ります。
参拝したあと、
左の出口から出ると縁日の通りがあって、ひどい混雑、
右の出口から出ると菖蒲田に通じ、静かに過ごせると思います!
というわけで人ごみに紛れたくないので、必ず右から梅が枝餅を食べつつ帰ります。(左に流されたけど…)
左では阿鼻叫喚の地獄が広がってるんでしょうが、
ガラガラの店内で抹茶を飲んで帰ります…。
ガラガラなのは、それはそれで気になります。
一番端の店は最近潰れました…。