建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.36⌒★かやぶき三仏堂とローカル常総線【取手市】

取手市茨城県の最も南の方にあります。

東京からだと上野乗り換えの常磐線で、乗車時間は50分、712円。

県庁所在地の水戸よりも、千葉県を超えて到着する東京の方が近いですね。

 

地方の駅らしくパチンコ屋がギラギラ目につく取手駅についてからは、関東鉄道常総線に乗り換えました。

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常総線は、東京圏では珍しくディーゼル車なので電線がなく、すっきりしています。

電線が無ければ、こんなに空が広く見えるんですね。

 

東京圏内なのに電化しないその訳は、石岡市にある地磁気観測所の観測に影響を与えるからみたいですね

………そんな理由でっ(´Д`)

ちなみに、常総線石岡市内を一切通行していません。いわゆるとばっちりというやつでしょうか。

 

常総線はかなりローカル色が強い電車で、

上下ねずみ色のパジャマ?みたいなのを着たお兄さんとか、大きなゴミ袋のバッグをサンタのように担いだおじさんとか、みなさん自由奔放になさってます。(自宅なの?)

 

取手駅から5つ目の稲戸井駅で下車。

しかし出口が1方向にしかなく、反対側に行くにはぐるっと回らないと行けない駅でした。 

 

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出口から反対側の道へぐるっと回るのに10分、そこから竜禅寺まで10分で到着します。

出口をもう一つ作ってくれれば10分で着くのに…。

 

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ここへ来る理由はただひとつ。

重要文化財三仏堂です。

 

三仏とはもちろん、釈迦弥陀(みだ)、弥勒(みろく)の三仏。

弥陀は、釈迦の師匠のような仏、弥勒は釈迦の入滅(死)後、56億7000万年後に人々を救済するとされる仏です。

 

ただ、17~32億年ぐらいで人類は滅亡するとされているので、弥勒は人類の救済には間に合いません( ノД`)

 

しかし

 

弥勒菩薩が現れるのは、実は5憶7600万年後と言われていたのが、年代を経る間にいつの間にか56億7000万年後と数字を取り間違えてしまったようなので、

弥勒菩薩はどうやら人類の救済には間に合うかもしれません。

もう、釈迦の入滅から2000年以上過ぎているので5億7599万8000年後ぐらいには救済されるでしょう。(がんばって長生きしましょう)

 

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三仏堂は、軒はきれいな反りが入っていますが、茅葺屋根はむくりになっています。

硬軟同居する美しい建物だと思います。

裳階は正面以外の三面についています。

 

◎竜禅寺三仏堂(重要文化財

構造:寄棟造、茅葺

年代:1569年以前(織田信長室町幕府を滅ぼす以前)

国宝・重文

 

 

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帰り。

駅間近で電車が来るのは分かりましたが、こちら側は改札口がないので、みすみす逃しました( ノД`)

南側にも改札口を作って欲しいんですが。ぜひ。