No.26⌒★【多治見市】国宝寺院の永保寺
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モザイクタイルミュージアムから、東鉄バスで振り出しの多治見駅へ戻って来ました。
(-"-)
多治見駅から再度、バスで永保寺へ向かいます。
バスで約10分。
お寺は森に囲まれていて、流れの強い川も近くに流れていて、蒸し暑い空気が、蒸し涼しいぐらいに感じられます。
「永保」の元号は西暦1081年頃のようですが、これは1300年代に建てられた、国宝の観音堂。
池を中心とするこのエリアは、永保寺庭園として国の名勝にも指定されています。
日本で唯一、国宝の寺で結婚式ができますよ、と広告をしていました。
良い雰囲気で結婚式ができそうなお寺ですね。
永保寺は、有名な夢窓疎石が開創し、その後を託された元翁本元が開山しました。
三省堂辞典によると、
開創とは、「初めて寺を開くこと」。
開山とは、「寺を建立すること、またその寺を開いた人」
世界大百科事典によると、
開山は、「仏寺を創建すること,またその仏寺を創建した僧をいう。転じて宗派の開祖のことをもいい,これは宗派の開設が一般寺院の創建をともなったことによる。」
だそうです(;´Д`)。
次にこの言葉がまた出てきた時は完全に忘れていそうです。
寺を開いたのは元翁本元だけど、
実を言うと、ぶっちゃけ、
夢窓疎石が最初に開いたんだよ
…ということですかね、全く分かりません(-_-;)
橋は亭橋と呼ばれる橋です。
亭は、「てい」とも「ちん」とも読め、つまり、あずまやのことです。
中国風のあずまや付きの橋。
中国の亭橋とは違って、純和風切妻屋根で仕上がっています。
観音堂は甲府の東光寺でも出てきた、正方形・反りの強い庇・裳階付きのいわゆる禅宗様の建物です。
裳階は前面1間分、解放されています。
甲府・東光寺仏殿よりも、反りは非常に強そうです。
東光寺仏殿は重要文化財ですが、こちらは国宝。
その違いは反りの強さなどに現れているんでしょうか。
そんなことはないはずですが、実際に、
国宝=反りが強い、
重文=反りがイマイチ、
の関係になっている気がします。
岩山と寺と池。何百年も同じ姿です。
こちらも反りの強い開山堂。
こちらも国宝です。
開山の元翁本元だけでなく、開創の夢窓疎石の像も祀られています。開創山堂?
小さな1棟の建物に見えますが、後ろに相の間、祠堂と連なって2棟建っています。
見えているのは礼拝のための礼堂ですね。
残念ながら柵があり、開山堂より古い祠堂は普通では見ることができません。
遠目に見ても、屋根裏に見える扇垂木が見事に思えます。
小さな建物なのに、重厚な造りをしています。
◎永保寺観音堂(国宝)
◎永保寺開山堂(国宝)
国宝・重要文化財 (8~9件/2444件中) (岐阜県内の国宝・重文 1~2件/49件)
◎永保寺庭園(国指定名勝)
史跡名勝天然記念物 (11件/3051件中) (岐阜県内の史跡名勝天然記念物 1件/64件中)
永保寺の上の方には展望台があり、町を見下ろすことができます。
眺めは、セラミックパークの方が良さそうですねえ。
多治見市はうなぎ屋もたくさんあります!
今日はうなぎの白焼きの定食を頂きます。(老鰻亭)
白焼きはものすごくおいしいんですが、隣の人が食べているうな重を見ると、無性に食べたくなります…。