建築遺産のlog!

世界中の建物に行けるといいな

No.24⌒★【多治見市】人はいないが広大なセラミックパークmino!

岐阜県多治見市は、最も暑い都市の座を巡って埼玉県熊谷市と競り合い、2007年8月16日には最高気温40.9度の日本記録を達成しました。

熊谷市も同じ日に40.9度を記録。

まさにデッドヒートを繰り返していましたが、

その後、

高知県四万十市に2013年8月12日、41.0度の記録をかっさらわれ、日本一暑い街から、ただの暑い街に成り下がってしまいました(T_T)

ここを訪れたのは、まさに真夏でしたが、噂通り気温は34度くらい、湿度は飽和状態の蒸し暑い気候でした。

 

名古屋駅からJR中央本線で約1時間、途中、深い深い谷を通り抜けて行く、山に囲まれた地域です。

緑が豊富だから、涼しくなるというわけではないんですね!

フェーン現象などにかかれば緑の有無など関係なく盆地を蒸し暑い気候に変えてしまいます。

 

多治見駅からはどこへ行くにもバスになります。

1時間に1本ぐらいしかなく、使いづらいコミュニティバスか、同じくあまりやって来ない東鉄バスをうまく利用して移動しましょう。

 

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カトリック多治見教会は、1930年に開院され、修道院機能も持っています。

教会の周りにぶどう畑が広がり、ワインを作っていて、修道院ワインとして売られていますが、夏の最中なので、売り切れでした…。

ワインを買うなら新酒の季節以降に行くべきです。

 

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建物は、腰折れのマンサード屋根だか、ギャンブレル屋根だかと呼ばれる屋根と、小さな屋根上のドーマー窓たちがこちらを向いています。

寄棟屋根だったらマンサード屋根、切妻だったらギャンブレル屋根と言うそうで、

切妻屋根にしか見えないから、ギャンブレル屋根かな?

設計はご苦労なことに、初代司祭のモール神父自ら行いました。

 

ちょうど礼拝が終わったところのようで、多治見のカトリック教徒たちがわらわらと出てきました。

入口を入ってすぐ右に小さな売店がありますが、やはりワインの姿はありませんでした…(T_T)

 

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外にはぶどう畑が広がり(右)、障害者団体か何かが野外お食事会を開こうとしています。

このくそ暑い日の、しかも真昼に、、(´Д` )

 

見ているだけで暑さに耐えられず、次に来たバスに逃げ込みました。

まだ最高気温多治見記録まで6度も余裕があるから、多治見市民は平気なんですね♪

 

★★

多治見駅の振り出しに戻って、再度バスに乗ってセラミックパークminoへ向かいます。

コミュニティバス東鉄東濃鉄道バスがセラミックパークへ運んでくれますが、バス停の位置はずいぶん違います。

 

コミュニティバスの場合は、豪華アプローチ付き屋根付き玄関に降ろされ、

東鉄バスに間違って乗ってしまった場合は、

セラミックパークの麓からさらに10分ぐらい右へ左へ歩かされた先の豪華アプローチなど影もない道路上に降ろされることでしょう…。

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コミュニティバスで行ったので豪華アプローチから行きます(´∀`)。

 

敷地にはずいぶん高低差があって、建物の最上階にこのアプローチがあります。

逆に東鉄バスは麓からなので軽いハイキングになってしまいますね。

 

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東鉄で行ったときの入り口は最下階のここ。で、写真よりもっと薄暗くてじめっとしていて、搬入口か何かかと間違います。

実際、ヤマト運輸の人が搬入をしていました。

 

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右端が東鉄入り口、段々状に水が流れていてカスケード広場と呼ばれています。

カスケード(cascade)とは、連続した小さな滝、の意味。

 

 

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東鉄側入り口。ピクニック路を上ってアプローチしてきます。

それにしても建物はとても広く、会議室やら美術館の機能がありますが、ひと気がほとんどない建物です。

 

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セラミックパークのさらに上には変わった形の展望台があり、

 

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町を一望することができます。

展望台自体は老朽化が進んでいて、そんなにきれいじゃないですね。

 

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巨大なセラミックパークも小さく見えます。

 

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個人的には、展望台に上る途中のここが好きです。

巨大な風景ディスプレイ。

 

◎セラミックパークMINO

設計:磯崎新・熊谷建築設計室設計共同体

竣工:2002年