No.20⌒★静岡市の巨大建築たち
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東静岡駅にやってきました。
駅前にはグランシップが停泊しているように建っています!
名前通り、立派な船、といった形をしていますね。形からして、潜水艦かな?
静岡市は国際港湾の清水港や、たくさんの漁港を抱える海の街でもあります。
漁港では、ぼくの嫌いな桜えびが毎日毎日大量に水揚げされています…。
船とは切っても切り離せない街なのです。
外壁はメッシュで覆われた何だか柔らかいデザイン!
…かと思ったらどうやら、外壁材として使われたスレートが剥落してしまって、保護のためにメッシュで覆う補強工事をした結果のようです。
剥落は残念ですが、デザインはあまり損なわずに施工されているように感じます。
グランシップを後ろから見るとこんな感じ…。
あんまり、船っぽくはないですね…。ロケットのブースターみたいな感じで空飛ぶ船なのかもしれません。
設計は、磯崎新氏。
1999年、世紀末に建てられました。
20年も建ってないのに剥落し始めたんですね。
★★
駅から真っすぐ歩いて行った先にはパチンコ店SUPER CONCORDEがありました!
まさに怪鳥のような建物です。
すごい建物に見えるけど、どことなく昭和感もあるような気がします。
「SUPER CONCORDE」のロゴの形がそう感じさせるのか、ガラスの色が濃すぎるところなのか、建物の下が車で雑然としてゴミゴミしているところか、、
昭和感を醸し出す理由は分かりませんが、この建物は2014年築で、できたてです。
見事な湾曲ぐあいの建物。ガラスではなさそうですね。
しかし、すごいのは外皮のみで、皮の下はごくごく普通の四角いパチンコ店でした。
巨大な看板建築と思ってもいいかもしれません。
しかしこの、本来は必要もない外皮のためにものすごい資源量を投入しています。
3階駐車場から見下ろしたところ。
鉄骨の構造美!は特にありません。
建物内部の美しさも特にはありません。
すべては正面からの見た目だけに命をかけて作られています。それはそれで潔いかも。
◎SUPER CONCORDE
設計:西井都市建築設計事務所
竣工:2014年平成26年
★★★
静岡駅方面の長谷川逸子さん設計の大成中学・高等学校へ向かいます。
長谷川逸子さんと言えば、蛍光色の建物!蛍光色の建物と言えば、長谷川逸子!
ですが、
あれ?今日は蛍光色が少し大人しいな。
学校建築ということで目立たぬところに黄色や青の配色をしていますね。
逸子さんが気合を入れるとこんな風になります!太田市の、内側からにじみ出てくる蛍光色の建物。
魔闘気を抑えきれないカイオウみたいな建物です。
建物前面は蛍光色は皆無ですが、窓の不規則配置と凹凸で表情豊かな建物です。
静岡大成中学・高校の前身は1903年に創業。
創業100年以上の老舗。
新校舎は2005年に竣工しました。
偏差値は、、41となかなかコメントしづらい数値です(;´Д`)
そして、設計した長谷川逸子氏の出身校でもあります。
今や彼女も超有名建築家ですが、偏差値とその後大成するかどうかは関係ないんですね、大成するかは…。