No.16⌒★混沌とした街の大田区
★
東京都の南の端の大田区。
いつも、川崎市大田区か、東京都大田区かで迷います。自分だけ…?
東京都大田区は巨大歓楽街の街、蒲田があり、
大森は海苔の産地としても有名ですね。
大森にはのり大福なんてものも売っていました。その名の通り海苔の芳醇な味がします。
ちなみに、
海苔製品の超有名企業
大森屋は、
この大森とは何の関係もないそうですっ( ノД`)(大阪市のど真ん中で創業)
さて、その大森の付近には、鈴ヶ森の刑場があったことで有名です。大田区と書いておきながら、少し、品川区内に入ってしまってますが…。
道路と道路に挟まれた三角州のようなところに刑場跡はありました。
四角と丸の物干し台の基礎のようなものがあり、
左の台は穴に角柱が建てられ、丸橋忠弥他が刺殺された台、
右の台は鉄柱が建てられ、八百屋お七が生きたまま焼き殺された台、だということです(;´Д`)
丸橋忠弥は、江戸幕府のクーデター未遂容疑での処刑、八百屋お七は恋人に逢いたいがために放火をしてしまったという女性です。
火事はほとんど燃え広がらずに終わりました。
小火ですんだんだから死刑はやめてやれよ、というのは現代人の感覚で、木と紙でできた江戸の町での放火は火あぶりにしても飽き足らないものかもしれません。
◎鈴ヶ森刑場跡(東京都指定文化財)
★★
大田区は物流の盛んな地でもあります。
コンテナ港も、飛行場へも近く、海へ近づくほどたくさんのトラックが行き交っています。
ここはトラックたちがたくさん積み上げられています。(東京港野鳥公園前)
道はトラックから捨てられたゴミだらけで、排気ガスがもうもうと巻き上がっていてあまり長居はしたくない土地。
アパレル関係の企業、ヤマトインターナショナル東京本社は原広司氏設計です。
大きすぎてなかなか撮れませんが、同じ設計者による京都駅ビルに何となく似ている気がします。
たぶん、設計コンセプトは戦艦ヤマトなんじゃないかと思うほど、建物には重厚感が漂っています。
原広司さん設計となると、あの壁の向こうに京都駅ビル風の大階段も、、、、
ありました!わずかに、大階段が。
原広司さんは中庭+大階段がお好きなのです。
原広司氏設計の横浜緑園都市の相鉄文化会館も中庭+大階段の組み合わせ。
京都駅の内側にももちろん大階段。
ヤマトはほとんど看板建築ですねえ。
◎ヤマトインターナショナル東京
設計:原広司
年代:1987年