No.15⌒★小田原城を見下ろす一夜城
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豊臣秀吉の天下統一に最後まで抵抗した北条氏の本拠地、小田原。
その、小田原城に圧力をかけるように、石垣山城が上から見下ろしています。
石垣山の標高は241m、対して小田原城の天守は海抜68m程度です。
石垣山城は、一夜城という名前の方が知られています。ひっそりと城を築き、出来上がった後周りの木々を一斉に切り払って城を現したので、一夜にして城ができあがったように見えた、ようです。
で、ほんとうは80夜城…。
石垣山城へ登るにはルートがいくつもありますが、この道が一番風情があっていいですね。
JR早川駅からいったん南へ下って、あとはひたすら西へ西へと坂のぼり。3〜4kmの間、ひらすら急勾配の坂。
さすが、石垣山というだけあって延々と石垣が続き、その上には早生みかんが黄色い果実をつけていました。
石積みは自然石を積み上げた野面積。
石垣山一夜城に辿りつきましたが、山の頂上だというのに鎧塚ファームが盛況でした。
川島なお美さんの旦那さんで有名な鎧塚ファームですが、ドアのところにいた人は、その鎧塚さんだったかも!
ファームの上には川島なお美さんのための記念碑も建っています。
パンやらケーキやらが売っている店内は入場制限がかけられるぐらい非常に混みあっていましたが、カフェコーナーはすんなり入れました…なぜ?(´Д`)
石垣山城は石垣山という割には石垣がまるで見えず、ハイキングロードのような道を上っていきます。
麓はあんなに石垣だらけだったのに…
頂上へ到着。
小田原城はうっすらと見えます。
本丸があるこの辺りからは小田原城の兵士の動きはあまり見えそうにありませんね。
ただ、もう少し麓へ下ると、小田原城は目の前で、良く見えます!
こんな、小田原城が丸見えの、斜め上に新たな城を建てられたら、数か月で降伏するのも分かる気がします。
約430年前、小田原城の周りは、北も南も東も西も、海の上も山の上も、総勢20万人の豊臣軍で溢れかえっていました。
本丸付近はシャガという植物で覆われています。
アヤメ科の植物でアヤメと同じく4月から5月頃花を咲かせます。つまり、ここには4月頃来るといいですねっ。
花言葉は、友人が多い、反抗、決心、だそうです。
少し下にある井戸曲輪にはまだ石垣が多数残っているのが見えます。渦巻状の地形。
たくさんの現代の見張り兵たちは、小田原城をわいのわいの言いながら見張っていました。
◎石垣山(国指定史跡)
国指定史跡名勝天然記念物 (6/3051件中) 神奈川県内(2/70件中)
★★
岩瀬家住宅は有形文化財ですが、入場不可ですね。
ちらっと覗くときれいな茅葺の住宅が立っていました。
豪農の家で、岩瀬英一郎という元三越社長を輩出した家だそうです。
ちなみに斜向かいのお宅も茅葺きでした。
◎岩瀬家住宅(国登録有形文化財)
年代:1858年頃安政5年
構造:木造平屋建、茅葺
国登録有形文化財(14/10715件中) 神奈川県内(3/207件中)
ガラスだらけの建物が近くにありました。JAかながわ西湘の店舗。
ルーバーが並んでるのがきれいだな、と思って足を止めました。
どこまでも続くぶつぶつのルーバー。
柱でも木でもルーバーでも何でも、ずらっと並んでるときれいなものです。
JAかながわ一級建築士事務所による設計で、
JAばっかり作ってるのか、と思ったら戸建て住宅とかも設計しているようですね。
鴨宮は、以上です…( ノД`)