No.6⌒★南房総市の石堂寺は意外な長旅
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横浜から車無しで南房総方面へ行く方法はほぼ3つあり、
①JRでぐるっと東京湾を回るお金がかかる遠回りルート
②電車で川崎まで行き、バスで海ほたるを通って木更津経由で行くお金がかかるルート
③JR久里浜駅か京急リラッ久里浜駅経由で東京湾フェリーで行く、ややお金がかかるルート
の3ルートがあります!どれもお金がかかります…。
①は18切符の時に使うといいですね。
②は船が運休などでない限り使うことはないでしょう。(高くて遠い)
㍒ッ久里浜駅から京急バスに乗り換え、久里浜港からフェリーに乗って東京湾を横断して、7分歩いたのち、房総側のJR浜金谷駅で電車に乗り換えます。
たいていここの電車は館山駅終点なので、館山駅でさらに乗り換え、鴨川方面行きに乗ります。(;´Д`)
こうも乗り換えだらけだと東京湾をぐるっとJRで周って来た方が楽なのではないか、という気にもなってきますね…。
南三原駅で降車、タクシーが駅前にいますが、、、運転手がいませんでした( ノД`)!
どこを探してもおらず、仕方なく歩いて行くことにします。
もう、ここまで来ると電車の旅はしない方がいい気もします。
途中、通り雨にも遭いながら、通り雨後のムシムシとした酷暑の中徒歩1時間半、石堂寺に到着しました。
立派な門ですが、へとへとになった後に長い階段が見えると泣きたくなりますね。
しかも杖が置いてあることから、相当長い階段だと予想できます。
門の脇のお地蔵さま。
長い階段を上って行きます。
が、意外にもそこまで長い階段でもなく、拍子抜けします。
木のアーチで隠された本堂が現れました。
隠された本堂の正体はこんな感じですよ。
どうやら茅葺だったようですが今は銅板葺、宝形屋根に見えますが寄棟屋根のようです。室町時代後期の建物でした。
その隣が多宝塔です。これも重要文化財。
黒めの色で構成されていて渋い色合いです。こけら葺き。
石堂寺は、仏教を保護したというインドの王、アショカ王を祀ったのが最初と言われているので、多宝塔もアショカ王を祀ったものか、と思ったら千手観音を祀ってあるようですね。
アショカ王はいったいどこに行ったんでしょう。
その近くの小高い斜面の上に建っていた薬師堂。これも重要文化財。
重要文化財だらけの寺ですが、誰一人人影がありません。
重要文化財というだけでは人を呼ばないんですね…。人が来ないので、タクシー運転手が職務放棄したくなるのも分かります。
ちなみに石堂寺のご本尊の十一面観音立像も重要文化財です。
この建物は立派な茅葺。
組手が多い、唐様の建物です。中には薬師如来と毘沙門天がおられるそうです。
さらに裏手へ行くと、
旧尾形家住宅がありました。農家の家がなんで寺に、、と思いましたが、移築したものでした。
芝生に囲まれて清潔な感じがしますが、昔の農家に芝生なんかあるわけないので、リアリティは感じられないですね。
裏側へぐるっと回って見て回ってると、超高速で飛び回るアブに追いかけられて、表へ回ってもまだ付きまとわれました…( ノД`)
彼らの縄張りだったようです。
この、土間のあるらしい建物と、さっきの主屋の2棟で重要文化財です!
土間が別棟で建っているのは炊事の匂いや煙などが本棟に入ってこないようにする配慮のためですかね…?
ある程度大きな農家だったと推測できます。
帰り道では、なんと、1日に4本しか走ってない館山駅行きバスがちょうど来たのでそれで楽に帰ることができました!
バスで40分ほどの道のりだったんですが、誰一人乗ってくる人もおらず、貸し切り状態です。
この町、大丈夫ですかね…。
◎石堂寺(本堂、多宝塔)(重要文化財)
◎石堂寺(薬師堂)(重要文化財)
◎旧尾形家住宅(重要文化財)
国宝・重要文化財(2~4/2444件中)(千葉県内 1~3/29件中)