No.5⌒★筑西市の建物と史跡たち2
★
内外大神宮から酷暑の中を徒歩5㎞、電車待ち1時間、座れないほど混んでる電車20分の末、下館駅にやってきました('д` ;)
田舎は移動がとても大変です。車が無ければ。
下館駅周辺はこの辺りでは比較的発展している街だと思います。
これはしもだて美術館の入っているアルテリオ。池原義郎氏設計らしく、ガラスの巨大建築になっています。
広場を取り囲むように建物は配置されていて、複雑な形をしていました。
盆踊りの準備もしていますね…。
◎アルテリオ(しもだて地域交流センター,しもだて美術館,市民協働まちづくりサロン)
設計:池原義郎
竣工:2003年平成15年
アルテリオは、芸術文化の「アルテ」とトリオを合わせた造語だそうです。
しもだて地域交流センター,しもだて美術館,市民協働まちづくりサロンのトリオ。
拡大解釈すれば、どれも確かに芸術文化ですねっ。
★★
下館は古い町でもあります。
道のど真ん中に火の見櫓が鎮座していて、
櫓の上の方にカラスが止まっていて、道へフンを盛んに落としていました。とても落ち着いて通れません。
この町の蔵は栃木の大谷が近いからか、大谷石の蔵が多く見られます。ただ、全部が大谷石というわけでもなく、いろいろ混在しています。
「食の蔵荒為」と書いてある建物。
テナントとして設計事務所なども入居中。
ただ、食の蔵荒為の入り口がどこか分かりませんでした。
休み?
入り口はここ?表の広さの割に随分狭くないですかね。
古い部分と新しい部分が織り交ざって建っているようです。
道路を挟んだ向こう側にある「荒七商店」。酒屋さんです。右手が日本建築、左手が洋風建築。
洋風の建物の方は、2層目まではいいとして、3層目は少し変わった感じもします。
小さな方形屋根の建物が乗っていて、きっと一番重要な部屋なんだと思われます。
1層目は石積風の装飾。
側面には丸い窓。両開き戸なんでしょうか。
和とも洋とも言えないデザインです。
◎荒川家住宅旧店蔵、主屋、主屋、石蔵、店蔵、土蔵、内蔵、付属屋(道路を挟んで向かい合うどちらも荒川家住宅)(国登録有形文化財)
年代:明治後期~昭和 洋風主屋は昭和初期
国登録有形文化財(1~8件目/10715) (茨城県内 1~8件目/267)
これらの文化財の他にも随所に蔵がある町ですね。
妻入りの蔵、平入の蔵が混ざって建っていてごちゃごちゃしています。
★★★
そんな中でも蔵のある歯医者、一木歯科さんは、
左から、近代建築、現代建築、古建築?といろんなメンバーが揃っています!
古建築の蔵はなかなかいい色合いで建っていますね。
真ん中の現代建築?の現歯科医院はくだけた感じの木造で、前面はガラス張りの渋い建物です。
左側の近代建築の旧歯科医院建物のみ、有形文化財指定されています。
◎一木歯科医院(国登録有形文化財)
竣工:1922年大正11年
構造:木造2階建鉄板葺き
国登録有形文化財(9/10715件中) (茨城県内 9/267件中)
木造とは思えない外観です!
玄関だけを見ると木造のようにも見えます。
★★★★
下館から常総線で上り、ファンモンのPVや映画「下妻物語」で使われているという、騰波ノ江駅で降りました。
あそこに見える、小高い丘が、関城跡だということです。
南北朝期には、京都から遠く遠く離れたこの地でも南朝側と北朝側に分かれて戦っていました。
ちなみに関城は南朝派で、戦いでは城主関宗祐は討ち取られ、関城はあえなく落城してしまいました。
関城跡はこんな風に、分かりずらい土塁などの他、特に何もありません。
梨の栽培が盛んな農地の中に立つ、ただの小高い丘です。
◎関城跡(国指定史跡)
国指定史跡名勝天然記念物 (4/3051件中)(茨城県内 3/36件中)
ここでも筑波山は良く見えますね。かなり近づいて来たもんだ…。