No.2⌒★都会の宗教建築1【渋谷区】
★
渋谷に来ています。
人込みがひどい渋谷にはふだんあまり近寄りません。
人が集まれば宗教も集まります。宗教が集まれば建築も集まるのです。
まずは銀座線外苑前駅で降り立って、教会を目指しましょう。
さすが、渋谷だけあっていろんな建物がありますねえ。
masunaga1905と書いてある、メガネ屋さん。
サイトウマコト設計だそうです。知らない名前ですねえ。
錆びたような色合いのルーバーで取り囲まれています。
★★
目の前には有名なワタリウム美術館。マリオ・ボッタの設計です。
マリオ・ボッタはだいたいこんなテイストの設計ばかりしている建築家ですね。
1990年頃の竣工なので、少し古いデザインのような気がしますが、堂々と建っていました。
壁面ラインが道路境界沿いで揃っていて気持ちいい感じがします。
★★★
その近くにはこれまた有名な塔の家が、今日も塔のようにそびえ立っていました。
1966年竣工。コンクリートが、かなり痛んでいるのがわかります。
狭小敷地建築の先駆けみたいな建物ですね。
こんな都心に家を構えるなら集合住宅にすればいいのに、と思うんだけど、戸建て信仰の人たちはがんばって建ててしまいます。
扉一切なし、常に階段上がり下がりの生活、空気環境も悪い、とにかく狭い!のに名建築と言われるのは何でなんでしょうか…。
田舎から出てきた自分には分かりませんが、ずっと都会に住んでる人ならば分かるのかも知れません。
裏から見ると、少し広く見えます。
大通りからの眺めは3階建てみたいな4階建てだけど、裏に回ると4階建てみたいな5階建てでした。
それにしても建物がありすぎて全然到着しない…。
★★★★
今をときめくブラジル大使館(オリンピックで)!
ワタリウム美術館と同じく、ファサードに人がプリントされています。
たぶん、プリントされた人は現大統領ミシェル・テメル大統領。
前大統領、ルセフ大統領が汚職で失職したのちの暫定の大統領です。
しかし、このテメル大統領にも汚職疑惑が…!また顔を書き換えることになるのか、気になるところです。
まあ、ほんとにテメル大統領かはわかりませんが、テメル氏はこういう精悍な顔をしていらっしゃるので、そうじゃないかと思います。
設計者は、日系ブラジル人というルイ オオタケ氏(と、ゼネコンたち)。
それほど特徴のある建物でもないですが、威厳があります。
★★★★★
そしてブラジル大使館の隣の建物が、ようやく目的の宗教建築、日本基督教団原宿教会です。
鍾乳洞のような何か垂れ下がったようなデザインで導き入れて、、
…くれませんでした。時間外で入れませんでした。
見学は水曜日だけ(それも12時~14時だけ)
鍾乳洞デザインが奥まで列柱のように建ち並んでいるのは分かりますね。
裏にはカラフルな幼稚園があって、教会の塔が見えています。
設計はアンリ・ゲイダン氏。カラフルな幼稚園も同じくアンリ・ゲイダン設計。
まわり道が多かったので、次に続きます…